話題の国立博物館「運慶」に行ってきました。
仏像を美術品として観た事はない私ですが、誰が言ったか
「日本のミケランジェロ」
てなコピーに魅かれて焦がれて3ヶ月。
ついに念願が叶いました。
たくさんある見所の中で私が最も興味を持った仏像は、
四天王立像の増長天。
今回は3世代の四天王立像を見る事が出来ます。
増長天のポージングがかっこいいので見比べてみました。
1.奈良・興福寺仮講堂安置(重要文化財)
運慶の父、康慶の作と言われています。2m超えるダイナミックな仏像で
袖口のドレイプを木像で見事に表現しています。
木製パーツを組み合わせて、しなやかな線を作り出しているその技術力に驚愕します。
(どうやって作ったんだろう?想像すらできません。)
2.奈良・興福寺南円堂安置(国宝)
運慶作と言われています。父康慶作の四天王立像同様に巨漢で
更に腰のひねり、顔に刻まれる深いシワがよりダイナミックになり
技術的な頂点に達したと思われる仏像(作品)だと感じました。
眉間のシワは誇張され表情がグンっといかつくなります。
3.京都・海住山寺安置(重要文化財)
先の2つと異なり40cm足らずの仏像ですが、彩色が施され装飾品や動きが派手になります。
一方、表情はやや大人しくなり神様から人間っぽくなっています。
筋肉を精巧に再現しているかどうかは分かりませんでした。
唯一露出している足(増長天は靴を履いていますが)に注目してみましたが、
誇張された表情に比較すると簡素な印象です。
裸足の仏像は甲高でくるぶしや土踏まずのないポッチャリした足。
もしかしたら昔の日本人はこんな足だったのかもしれませんね。
慶派の仏像が1200年代初頭、ミケランジェロが1500年代初頭に活躍しているので
同列で比較するのも無理な話です。
慶派の仏像をお腹一杯観た後に、国立博物館本館、東洋館、法隆寺宝物館を巡りました。(運慶展とセット料金です)
ガンダーラ仏は石なので加工性が低く表情はどれもポーカーフェイスでした。
江戸時代の浮世絵を観ると表情の豊かさに比較し
手足は簡素に描かれています。
それだけ日本の文化と伝統は表情を重んじてきたのかもしれませんね。
以上、私のデタラメな解釈でした(笑)
東大寺金剛力士像を観て今回の旅(?)がコンプリートできそうです。
(補足)
会期は、11/26(日)まで。
金曜土曜は21時、その他は17時閉館。
日中は入場制限がありますが、土曜17時以降、日曜16時以降は凡そ解除されます。
(要ツィッターで確認)
仏像の側面、背面から観れる貴重な機会なので興味ある人はぜひ!
昨日のworkout
バイク(ローラー)46km
ラン3km
夕方、想定外の雨に戸惑いながらもローラー完遂。
最近は夜しか練習やらないから、サボるわけにはいかんのだ。
雨降って気温低いから扇風機無しでローラーやったら
汗でボトボト💦
やっちまったー。