
■出会いは日経ビジネスオンラインの記事
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タイトルだけ見て、流すことがほとんどなのですが、この記事だけは私の琴線に触れました。
「ドラゴン桜」というワードが目に留まったことが理由です。
成績底辺校を「東大合格」で再建するストーリーでヒットしましたが、
マンガもドラマも観ていません。
その続編となるエンゼルバンク、ドラゴン桜2は、興味を魅かれ偶に手に取ります。
私が読んだ記事は、タイトルが刺激的で
「わが子を年収1000万円の“社畜”にするのか」
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/skillup/16/030900024/111500041/
でした。
すでに子育てを終えつつありますが、この記事で紹介されている
ビジネスリーダー10人の子育てに
「変化の激しい現代において親世代の価値観は役に立たない」に
共感できたので本書を買うことにしました。
親世代の価値観の害については、
LIFE SHIFT ライフシフトでも触れられた内容だったのでビビビっと来たんでしょうね。
(読書)この1年でビッグインパクトだった2冊
http://scribbleofbourgogne.blog.fc2.com/blog-entry-3810.html
■子育て経営学の良いところと課題
本書は、著者の宮本恵理子氏が2018年5月から日経ビジネスオンラインに連載している
「僕らの子育て」を書籍化したものです。
本を読む最大のメリットは、賢者の知見を短時間で頂戴できること。
これに尽きます。
普段なんとなく感じていることをズバリ言語化してくれて知覚できるんです。
私が琴線に触れた珠玉の言葉を列挙しますと
・共通言語(プロトコル)を持っているほど挑戦できるフィールドが広がる。
プロトコルとは、英語・数学・プログラミング・表情で、特に表情は人種・文化を問わずすぐに交換し合える最強のプロトコルだ。(表情は犬にだって伝わるでしょ)
・子供を自分のコピーと思ってはいけない。彼には彼の得意分野があり別人格と自覚しなければいけない。
・家事の外注、ベビーシッターの活用がゆとりを生む
・公立校には様々なバックグランドを持つ子供が集まり、多様性を肌で感じることができる場。出身、立場など色々な違う属性を持つ人をどうリスペクトして関わるか。国際教育で大事な要素のひとつです。
・組織でリーダーシップを発揮する人の共通点のひとつが競技スポーツの経験
・親がやらないことは子供もやらない
・子育ての戦略立案を担う妻がボス、妻が上司と言う共通認識を夫婦で持ち、上司は分かりやすく指示、部下は言われなくてもやる。男女平等を主張しつつも男女の違いを認める考えが大切。
・新しい世界に飛び出した時、自分を出すこと、他人を受け入れることのバランスを上手く保つことが重要。(語学のレベルが壁じゃない)
・仕事は理不尽なことの連続。好きで得意なことでなければ続かない。天職に出会うまで時間がかかることがあるから22歳で見つけなくて良い。
本書の中で中学生以上の子供たちに薦める1冊として登場するのが
「フィッシュ」

シアトルに実在する魚市場が活性を取り戻したことで注目された組織哲学の本ですが、
4時間ほどで読める短編なのでオススメします。
聞き手と編集が女性。
目次のレイアウト、章の前に挟んだビジネスリーダーと子供の写真など
女性ならではの視点やコダワリがあって好印象です。
話し手が男性。8割の共感と2割の不同意が私にはありました。
すべてを受け入れず租借してみることも読書の楽しみです。
子育て現役家庭はもちろんのこと、
私のように子育てに参加できなかったけど、今ならもっと上手な子育てができそうだから
いつか出会う孫に試してみたいと思う方にも手にとって頂きたい1冊です。