都内で開催されている展覧会では、今一番のおすすめです。
美術や日本史の教科書に出ていた有名どころが一堂に鑑賞できるんです。
上段左のポペンを吹く(切手マニアには、ビードロを吹く女)はアメリカのメトロポリタン。
上段右の竹村定之進はアメリカのボストン。
その右の江戸兵衛はベルギー国立。
と世界中から呼び寄せた作品が江戸東京博物館に集まっています。
(版画ですからたくさん刷られたようです)
鑑賞してみると、サイズが小さく平面的です。
迫力には欠けますが、現物をみれるなんてラッキーです。
それと各絵に関する学術員による解説文が興味深いです。
写楽は、歌舞伎のシーンを描いた作品ですが、
竹村定之進は娘の不始末を詫びるための切腹のシーンであったり
江戸兵衛は刀を抜いた相手に向かってファイティングポーズをとっているシーンなんだとか。
北斎の神奈川沖浪裏(中段中央)も見たい作品のひとつでした。
88歳で没するまで絵を描き続けた北斎は砕ける波の先を描くまでに
様々な試行錯誤を繰り返しました。
その経緯に思いを馳せるとなんとも味わい深いです。
数々の名作の中で、一番気に入ったのは、歌川国芳。(下段中央と右)
実はお名前を全然存じませんでしたが、その鮮やかな色彩とタッチは
まさに現代のマンガ、アニメそのものです。
宮本武蔵が鯨を退治。誰もが知っているヒーローを扱った作品が多数あります。
展示作品の入れ替えが複数回あるのでお目当ての作品があれば
事前にチェックしてください。
なお、常設展には懐かしいものが沢山展示されています。
こちらも併せて楽しめます。