ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

英語+内容が大切

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2月、駅でのエピソード。

ホームで電車を待っているとアジア系の若者に

声をかけられました。(20代くらいの女性)

 

彼女たちは6人ぐらいのメンバーで京都に向かっていたのですが

乗っていた電車が当駅止まりで降りた模様。

嵐山に行きたいって言うので次の電車に乗るよう案内しました。

電車が来て乗ったら、私と同じ車両にワサワサ乗ってくるのね。

スマホ持っているからグーグルマップで桂駅の乗り換えは分かっているんだけど

普通、準急、特急の区別がつかないみたい。

 

茨木市で降りて乗り換え。

視線を感じるので私から彼女たちに近寄って

途中まで案内してあげることにしました。

 

長岡天神駅を出て、残り一駅だから話しかけてみる。

「今日はどこに行くの?」

電車の騒音と私の発音の悪さでなかなか伝わらない。

彼女がスマホを近づけてきて、グーグル翻訳に話せと言う。

操作画面の文字からタイから来たって分かりました。

 

彼女たちは、嵐山と伏見稲荷に行きたいと言う。

「それ遠すぎるよ。別日程で計画した方が良い」と教えてあげたら

「オススメの観光地はある?」って訊いてくるのね。

嵐山は京都の西の端で・・・ここまで説明したところでタイムアップ。

乗り換えの桂駅に到着してしまいました。

 

嵐山線は別のホームだよ。表示みて進むんだよ。良い旅を~。」と

伝えてお別れしました。

 

四条烏丸駅を降りて、カミさんに経緯(いきさつ)を話したら、

「嵐山から伏見稲荷って京都市横断はムチャやな~。」と笑っていましたが

どこを代替案として挙げるかで意見が分かれました。

 

同じ方面なら松尾大社(酒の神様)がありますが、

若者ウケせんだろう。

さりとて、漠然と四条烏丸四条河原町を紹介しても

好みによってオススメはマチマチ。

一口では説明しきれません。

 

 

その後、考えたんですよね。

今回は英語力に加えて、土地勘とネタが必要でした。

 

日本語のコミュニケーションでも同じで、ネタを持っていないと発信できません。

会議でも、自分が考えて、意見がないと発言できません。

 

先週、オンラインで世界中の担当者をつないで研修がありました。

リスニングにばかり集中していて発言機会を逸してしまいました。

「日本では良い取り組みやっているけど成功エピソードはある?」

他国に先んじてユニークな活動をしているのに発信できなくて超くやしい~。

 

語学は、道具。

考える力、情報力、教養。

これが基盤にあって初めて語学が生きるんです。

 

海外留学に興味を持ち始めた子たちにこのことを伝えたいです。

漢字の読み書き、地理歴史を疎かにしちゃダメよって。

 

英語を学ぶ若者は将来英語を活かしたいというモチベーションを持っています。

この”活かし方”って多種多様で範囲が広いのです。

 

専門的に突き詰めて100%英語を活かすなら、英語の成り立ちや言葉の変化を研究する職でしょう。

活かす割合が少し薄まると、先生として教えることでしょう。

薄まって補助的に活かすなら、海外との貿易業務。

更に薄まってくると、営業職、事務職など全職種が活かし方に加わります。

 

活かし方の濃淡は英語に限らず、医療でもIT系スキルでも同じ理屈が言えます。

どんな学問を選んだとしても、その学問単独で成り立つことはなく、

学びの活用方法は多種多様。

若い今だけの考えに固執せず広く学ぶことが大切だと伝えたいんです。

また、仕事をする職場には大勢の人がいます。

ひとりでできる仕事なんて限られます。

職場ではコミュニケーション能力、ネゴシエーション能力、ファシリテーション能力、問題解決能力などなど、あまたの能力が求められる訳で

勉強できるからって仕事ができるとは限りません。

良い大学卒業したくせに仕事できないなんて後ろ指刺されないためにも、

勉強以外の分野も偏りなく学ぶ大切さを伝えたいです。

 

(写真は2月に撮影した京都今宮神社の梅です)