ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

(グッズ)ASICS Noosa TRI 13

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市場で現在もっともエキサイティングなシューズはAsics Noosa13です

発売から3ヶ月が経過し新シューズがたくさん発売される中にあって

バランスの良さから一際存在感があります

 

このワクワクをアンダー1万円で手に入れられるチャンスが日本にやってきました

 

www.asics.com

 

■HOKAそっくりでHOKAより良い

 

発売当初の感想は「HOKAそっくりさん」でした

厚底でゆりかごソール(A社はガイドソールと称しています)

厚底に先鞭をつけたのはNike以前のHOKAですから

全ての厚底シューズがHOKAに似ていることを否めません

しかし進化させることはできます

 

HOKAのClaytonと比較すると顕著な違いを感じます

 

scribbleofbourgogne.hatenablog.jp

 

HOKAのソールは横に広く安定性と衝撃吸収性を高めています

その結果キロ4を切るスピードだとバタバタして走りにくいです

蹴躓く(けつまずく)ほどではないにしても横幅が広すぎて邪魔です

また厚底の見た目からマシュマロのようなフワフワソールをイメージしていましたが

裏腹に硬いです

これはロッカープレート効果で前方への転がりやすさを高めるためには

ソールが硬い方が都合よいからだと考えます

 

スペインから取り寄せお金と手間をかけたクレイトン2は私の走りにあわず

レースに使われることなくシューズの生涯を閉じようとしております

 

Noosa13は厚底ですが横幅は他のシューズと変わらず「シュッ」としています

ソールのチューニングも初代エボライドに比べて柔らかくなっています

(素材変更+4mm厚)

世界的なトレンドとしてマシュマロ系の履き心地でなければ

マーケットでは評価されないという側面を反映してのことでしょう

 

 

■1gでも軽い それが大事なのだ

 

Noosa13の重量は225g(公称223g)

ベースとなっているエボライド2(同232g)や

Noosa12以前のベースモデルDSトレーナー26(同241g)よりも軽量に仕上がっています

フルマラソンで35kmを過ぎた頃

鉛のような足を前に運ぶ経験をした方なら誰でも軽さは正義と思うことでしょう

 

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■無印ミッドソール素材がもたらす安定感

 

ミッドソール素材FLYTEFOAMの登場以来アシックスのシューズは

軽量化が一気に進みました

現在ではより反発性のあるFF BLAST, 更に弾むFF BRAST TURBOと

軽量さとバネ感を高めた素材へと進化していますが

無印FLYTEFOAMの戦闘力はいぜん高いままです

厚底デザインでミッドソールにボリュームをもたせたことで

キビキビとした味付けになりました

(カーボンのようなバビューンっていう弾みとは違います)

結果としてフロント20mm、ヒール25mmの高さがありながらも

安定感が得られいます

 

トライアスロン用のチューニング

 

外観からはヒールループとシュータンのグリップで

トランジット(バイク→ランの履き替え)のしやすさをサポートしています

裸足で履くことを考慮してエボライド2よりも柔らかい内張り生地や

水抜けを考慮したシュータン(メッシュホールが大きい)が採用されています

 

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(こちらはエボライドの普通のシュータン)

 

エボライド同様フルマラソンを3~4時間で走るランナーに向けたシューズですが

実はそれだけじゃありません

Noosa13の特徴であるガイドソール

前に転がりやすくするために前足ソールがせり上がっているのですが

ランニング単体で走る時よりもバイクの後のランニング(ブリックラン)で

その恩恵を感じることができます

60分のバーチャルライドの後にブリックランをやってみると

走り始めの自由のきかない脚が少ない力で前に進んでくれました

脚がランニングの動きに慣れてくると転がり感は薄くなっていきます

バイクの後のランの走り始めに強いって素晴らしいチューニングです

 

■グリップと耐久性が抜群のアウトソール

 

アウトソールに使われているゴム素材のAHARプラス

アシックスのほとんどのランニングシューズに使われています

特筆すべきは耐摩耗性

600km走っても擦り切れず他社のどのシューズよりも長持ちします

そしてグリップが良いです

特にエイドステーション(補給所)の前後は水をかぶるため

路面が常に濡れています

ロードレースと違ってトライアスロンのランはUターンが多いです

このような滑りやすいシーンが多い中でグリップ力は重要で

AHARプラスを使えるアシックスの大きなアドバンテージになっています

 

 

■残念なポイントはインソールと付属品

 

ここまでベタぼめできましたが残念なポイントもあります

1つめはインソール

のっぺりとした汎用のインソールで水はけと熱のこもりやすさが弱点です

ターサーやスカイセンサーに入っている足底に穴あき加工(パンチング)のある

インソールを装備してもらいたいです

DSトレーナーやゲルフェザーも同様に汎用インソールを使っているのですが

過去のモデルを見るとサロマレーサー(DSトレーナー派生モデルのウルトラマラソン用シューズ)はパンチング加工されたインソールでした

インソールだけでも開発チームの設計思想を感じられます

本気だしてくれよアシックス!

 

2つめは付属品

これは写真で紹介したストア限定カラーモデル(アシックスブルー/ハザードレッド)固有の問題なのですが

トライアスロン用を謳っているのにゴムシューレースとシューナットが付属しません

レギュラーカラーは同梱されている付属品が限定カラーだけ省かれています

ってことは街履きスニーカーとして販売しているんですか?

本気だせよアシックス!

レギュラーカラーを買えば解決するんだけど限定カラーがどうしても好きだったんで

愚痴まじりで嘆いてみました

 

徒然なるままにNoosa13をレビューしてみましたが

フルマラソン3~4時間もしくは4時間を超えるランナー

そしてIronmanなどロングディスタンスのトライアスロン向けに

エキサイティングなシューズが今だけアンダー1万円で買えるチャンスです

 

厚底がいいな~、着地のやさしいシューズがほしいな~って

思っているあなた

今がチャンスです

 

www.asics.com

 

Noosa 13があればエボライド2が要らないんじゃね?って思います