春樹第3弾は羊をめぐる冒険にしました
舞台は私の生まれ年、大阪万博の1970年からスタートします
国鉄に公衆電話とノスタルジックな50年前の世界がてんこ盛りで
今の若い子にはピンとこないでしょう
モデルになった街は北海道中川郡美深町の仁宇布地区(小説では十二滝町)
名寄の北に位置する町ですが行ったことがないのに
近い光景を観た記憶があります
学生時代に合宿をしていた下川町に寂びれ方や製材業のある景色が似ているんです
私が訪れたのは平成元年~3年ごろでJRは既に廃線になって
街には旅館が2軒しかありませんでした
私の背丈ほどあるタイヤを履いた特殊車両や
丸太を運んでいる大型トラックのある風景が
フラッシュバックしました
設定は古いのに十二滝町の描写だけはやけに生々しく感じたことだけ付して
ダンス・ダンス・ダンスに読み進みました
舞台は1983年(昭和58年)になります
私の生活圏が登場するんだけど仁丹ビルだけは現存せず
わかりませんでした(宮益坂の上にあったんですね)
ミステリーとファンタジーの不思議な世界観ですが
読みすすむと止まらなくなるのはいつものことで
最後まで一気読みでした
読後になにも残らない潔さが心地よい作品でした