■最強のセカンドモデル
需要が一巡して手に入りやすくなった厚底カーボンプレートシューズ
その中で異彩を放つシューズがサッカーニのエンドルフィンスピードです
カーボンプレートの代わりにナイロンプレートを搭載して価格を抑えた
セカンドモデルでありながらアメリカのランニング雑誌 Runners world
Editor's choice 2020を受賞した評判のモデルなのです
10月にショップで足入れした際
プロよりもアッパーとシューレースのフィット感が高く
ヒールカウンターのある奇をてらわないデザインをふくめ全体的に好印象でした
ABCマートで10,560円まで値下がりしたのを見つけて即ポチりました
scribbleofbourgogne.hatenablog.jp
■ブルさんチェック
外観をチェックすると
・アッパーはペラペラ感のない通常厚の二重メッシュ
・芯の入ったヒールカウンターあり
・アウトソールは外周を薄く覆って中心部を抜く抜き
・ソールは高低差小さくてフラット(drop 8mm)
・ミッドフォームは柔らかくプレート入りなのに屈曲する
・足幅はふつう
・シュータンは薄いレーシングタイプ
・インソールはパンチングがない普通タイプ
手に取ると厚底の見た目以上に軽く感じます
アウトソールの厚みが脆弱で練習でガンガンつかうと消耗早そうなシューズです
実際エンドルフィンプロとスピードをお持ちのYKYMさん情報ではアウトソールは摩耗しやすいそうです
実測は218g/26.5cm
これならスピード練習もこなせます
わずか片足30g(10円玉3枚)の違いであっても
キロ3分30秒を切るペースでは終盤の足の回転が変わってきます
(軽さは正義です!データでもピッチが上がりました)
動画からキャプチャーしたTPU(半硬式ナイロン)プレートです
見た目はカーボンプレートっぽいナイロン製になっています
スプーンのような形状は他社も同様で大きな差異は見当たりません
私は反発力におけるカーボンプレートの役割について懐疑的です
反発力のほとんどはミッドソール素材によるもので
プレートは大きな役割を果たしていないのではないかと考えています
エンドルフィンスピードのミッドソール素材は
PWRRUN PB(パワーランPB)と名付けられていますが
中身はアルケマ社のPebax(熱可塑性エラストマー)で
Nikeヴェイパーに使われているZOOM Xフォームと同じ素材です
同じ素材でも発泡率によって耐久性と重量がかわるので
全く同じって訳ではありませんが差異は小さいでしょう
多くの厚底カーボンプレートシューズと違ってソールが屈曲しやすいことと
屈曲ポイントが拇指球より土踏まず寄りにチューニングされています
ミッドソールを横から指で押し込むとかなり柔らかく感じます
履いてみるとフワフワ感がなくTPUプレートにあわせて
ミッドソールの硬度を味付けしたんでしょうね
ソールが屈曲することとかかとがホールドされているので
キロ6分→5分のペースで走ってもシューズがパタパタすることなく
違和感がありません
フワフワしたミッドソールで距離を走ると足裏が疲れてきますが
エンドルフィンスピードは大丈夫でした
現在はエンドルフィンスピード2がラインナップされていますが
アッパーのアップデートにとどまりソールは変更なしです
それほど初代モデルのソールは完成度が高かったのだと思います
■実走データの比較
Puma Deviateの走行データと比較してみました
scribbleofbourgogne.hatenablog.jp
計測時期はたった2週間しか違わないのに気温が5℃も違うので
心拍数に大きな隔たりがあります
気温に関係なく同じパワーでストライドが2cm伸びていることと
ピッチが上がっていることがスピードアップに繋がっています
■総括
エンドルフィンスピードの最も優れている点は
キロ6分でも反発を感じられることです
これまで履いたカーボンプレートシューズは反発を得るために
大きな入力が必要となります
比較対象にしたDeviateはキロ4分30秒ペースより速く走らないと
恩恵は得られませんでした
ペースの遅い私にはエンドルフィンスピードは扱いやすく
Ironmanでも武器になると考えています
唯一のデメリットはソールの耐久性ですが
慣らし走行をせずにいきなり履いても違和感なくレースに使えます
レースまで温存するも良し高負荷短時間メニュー専用で使っても良しです
冒頭に掲げたようにエンドルフィンスピードはトップモデルを凌駕する
史上最強のセカンドモデルです
ABCマートさんが投げ売りしたら即ポチッてください
昨日のworkout
スイム2.5km
ラン7km
足の疲れを抜くためにプールへ
今夜は全力250mをやめてユルユル泳ごうと思っていたら
同じレーンに魚雷さん(スイマー)がいて後ろを気にしながら泳ぐ羽目に
途中ターン後に追いつかれて足裏を3回もペロリンされたんで
先に行ってもらおうと止まったら向こうもインターバルで止まるんです
ちょっとは間を開けろや~って思いながらも遅い自分が悪いんです はい
結局ゆるゆる泳ぐことは許されませんでした
自分は回復できたのか謎です