ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

(読書)冬の喝采

f:id:kus110:20220404101739j:image

 

ナリチューさんのポストで知った一冊

早稲田大学競走部員として2度の箱根駅伝出場を果たした著者の自伝小説です

 

中村清監督を迎え稀代のランナー瀬古利彦を擁して挑む1979年と1980年箱根駅伝

優勝こそ逃したもののその軌跡を間近でみていた中堅選手の視点から

書き綴られています

 

世にあるスポーツものとは毛色が異なり

日々の練習の距離とメニュー

更には登場する選手の戦績まで詳細に記述されています

 

5000m3本インターバルで15分20秒を揃えたとか

この選手は高3のインターハイで何位だったとか全国何番のシーズン記録だったとか

やたら詳しいのです

 

古い話をよくそこまで覚えているものだなと感心する一方で

5000mのタイムが成長と共に17分→16分→15分と伸びていく過程と

引退までに14分台が出せなかったリアリティに惹きつけられました

 

あまりにも詳細すぎて現在の感覚からいくと

中村清監督の狂気に満ちた指導方針(罵詈雑言にパワハラに無理強い)が際立ち

早稲田大学競走部OB会で物議を醸したとかしないとか

 

監督の死後23年経った2008年10月初版ですが

物議を醸すほどなにもかもが生々しく書き残されています

連日のハードな練習も詳細に記述されていますが1980年代は

箱根ランナーでもこの量をこなしていたんですね

 

<1979年11月 箱根駅伝2か月前のメニュー>

f:id:kus110:20220404215900j:image

 

<1979年12月 箱根駅伝直前のメニュー>

f:id:kus110:20220404215903j:image

 

見ただけでめまいがするでしょ

最近の実業団ランナーは月間走行距離が減ったと言われていますが

どの程度走っているんでしょうか

 

小説の舞台が代々木公園や絵画館周回など私の生活圏と重なっているのも

引き込まれた理由のひとつです

 

ストイックなランニングが大好きな方にオススメの一冊です

 

 

 

昨日のworkout

バイク86km

ラン5km

 

f:id:kus110:20220404220450j:plain

 

ToWの魔法が解けてXP付与は元の 20XP/kmに戻りました

あとちょっとでレベル50

平日ですがロングライドやりました

86km乗っても僅かに届かず

今週中に達成したいです