ナリチューさんのポストで知った一冊
早稲田大学競走部員として2度の箱根駅伝出場を果たした著者の自伝小説です
中村清監督を迎え稀代のランナー瀬古利彦を擁して挑む1979年と1980年箱根駅伝
優勝こそ逃したもののその軌跡を間近でみていた中堅選手の視点から
書き綴られています
世にあるスポーツものとは毛色が異なり
日々の練習の距離とメニュー
更には登場する選手の戦績まで詳細に記述されています
5000m3本インターバルで15分20秒を揃えたとか
この選手は高3のインターハイで何位だったとか全国何番のシーズン記録だったとか
やたら詳しいのです
古い話をよくそこまで覚えているものだなと感心する一方で
5000mのタイムが成長と共に17分→16分→15分と伸びていく過程と
引退までに14分台が出せなかったリアリティに惹きつけられました
あまりにも詳細すぎて現在の感覚からいくと
中村清監督の狂気に満ちた指導方針(罵詈雑言にパワハラに無理強い)が際立ち
早稲田大学競走部OB会で物議を醸したとかしないとか
監督の死後23年経った2008年10月初版ですが
物議を醸すほどなにもかもが生々しく書き残されています
連日のハードな練習も詳細に記述されていますが1980年代は
箱根ランナーでもこの量をこなしていたんですね
<1979年11月 箱根駅伝2か月前のメニュー>
<1979年12月 箱根駅伝直前のメニュー>
見ただけでめまいがするでしょ
最近の実業団ランナーは月間走行距離が減ったと言われていますが
どの程度走っているんでしょうか
小説の舞台が代々木公園や絵画館周回など私の生活圏と重なっているのも
引き込まれた理由のひとつです
ストイックなランニングが大好きな方にオススメの一冊です
昨日のworkout
バイク86km
ラン5km
ToWの魔法が解けてXP付与は元の 20XP/kmに戻りました
あとちょっとでレベル50
平日ですがロングライドやりました
86km乗っても僅かに届かず
今週中に達成したいです