内田也哉子さんの「ブランクページ」で対談されていた
ヤマザキマリさんの本です
「ブランクページ」の対談では内田也哉子さんから
母(故樹木希林さん)に似ていると評されていたので
どんな方かと期待していました
(略歴)
漫画家・文筆家。東京都生まれ。八四年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。比較文学研究者のイタリア人との結婚を機に、エジプト、シリア、ポルトガル、アメリカなどの国々に暮らす。二〇一〇年に『テルマエ・ロマエ』で第三回マンガ大賞、第十四回手塚治虫文化賞短編賞受賞。一五年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。一七年にイタリア共和国星勲章コメンダトーレ受章。二一年に第一回兼高かおる賞受賞。
本作は、息子さんとのエピソートを軸としながらも
ヤマザキさんの半生が描かれています
17歳でイタリアに渡り
未婚で出産、生きるための術としてマンガを描き
イタリア語講師、TVレポーターと何足のワラジを履いて
今の旦那さんと出会い、結婚
それに付き合わされてイタリアから北海道→イタリア→シリア→ポルトガル
→アメリカと容赦なく世界転校を強いられる息子さん
エネルギッシュな母親に振り回され15年か18年の人生で
現地語を覚える間もなく習慣すら知らないのに次々と新しい環境に放り込まれた
ご当人のストレスは如何ばかりだったことか
ムチャぶり具合や生きるためのモットーは
樹木希林に似ています
(小学生の娘に相談もなくドラマに出演させたり、アメリカのホストファミリーに挨拶したら娘と合わずに帰ったり、高熱に朦朧としながらかけてきた国際電話を容赦なく切ったりとかw)
本書の9割が母親目線でのストーリーですが
あとがきのみ息子さんが担当しています
国境のない生き方を身につけ世界のどこでも生きていける自信を得た
と彼は語っているのですが日本で働く私の友人たちも同じなのかなーって思いました
国境を越えてどこでも生きていける自信ってすごいなぁ
そんな彼らに憧れ尊敬しています