ブルゴーニュの走り書き

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【完結】分譲マンションの壁に漏水 その4 科学的検証で見えたもの

アイアンマン台湾への遠征期間と重なり、まさに怒涛の日々でしたが、長らく続いていた「マンションの壁・カビ問題」がついに決着を迎えました

 

前回の記事では、管理組合の「0.2mmのひび割れでは漏水しない」という主張に対し、科学的な再調査を申し入れたところまでお話ししました

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scribbleofbourgogne.hatenablog.jp

 

足場がある今しかできない検証作業

大規模修繕工事の足場が組まれている今、逃せば二度とできない検証

私が管理組合に申し入れたのは、「外壁の高圧洗浄に合わせた、室内からのサーモグラフィ調査」です

通常、漏水調査には内装の解体(壁紙剥がし)を伴うことが多く、費用も時間もかかります。しかし、専門機関「住まいるダイヤル」のアドバイスを受け、私は以下の条件で「リーズナブルかつ確実な」検証を指示しました

  • 壁紙は剥がさない

  • 高圧洗浄(散水)前、直後、1時間後、3時間後の経過観察

  • カビ発生部位と正常部位を比較し、温度変化に差が出るかを可視化する

 

公正性を期すための「第三者機関」への照会

後日、管理組合から届いた報告書には「異常なし(漏水は確認できず)」の文字

しかし、素人では妥当性の判断ができません

私はこの報告内容を元に再び「住まいるダイヤル」に照会

確認したポイントは以下の2点です

  1. 「15分間の高圧洗浄」は浸水を再現する時間として十分か?

  2. 「内外温度差がほとんどない環境(外気22℃/室内20〜23℃)」で、サーモグラフィは機能するのか?

www.chord.or.jp

専門家の見解は、「あくまでテスト当時の環境下での結果だが、手法と結論は概ね妥当である」とのこと。 私自身も、この科学的プロセスを経て得られた結果なら納得できると判断しました

20年目の真実:見えてきた「夏型結露」の影

では、なぜ20年住んでいて「今」なのか?

アドバイスをいただく中で浮上したのが「夏型結露(逆結露)」の可能性です

外気温が高く湿った空気が、エアコンで冷やされたコンクリート内部で冷やされ、水分が溜まってしまう現象 温暖化が進む昨今、昔の断熱基準のマンションでは珍しくない事象だそうです

学びとこれからの対策

今回のトラブルを通じて、住まいのメンテナンスに対する新しい知見が得られました

  • 浴室換気の鉄則: 窓や扉を開けて換気扇を回すと、空気がショートサーキット(最短距離で抜けるだけ)を起こし、肝心の壁際の湿気が抜けない。「扉を閉めて、換気口から空気を入れる」のが正解

  • 設備の経年劣化: 20年選手 換気扇の交換やプロによるクリーニングで、排気能力を劇的に改善できる可能性がある

最後に

Ironmanと同様、トラブル解決も「事前の準備(エビデンスの収集)」と「粘り強いメンタル」が重要だと考えます

多忙な時期に重なりましたが、これでようやく、安心できます

元々この問題を持ち込んだカミさんも納得してくれましたし、私の労をねぎらってくれました

同じような悩みを持つマンション住まいの方にとって、この記録が少しでも参考になれば幸いです


(編集後記) 皆さんも、住まいの「小さな変色」を見逃さず、早めの論理的対処をお勧めします!