ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

衝動ラン~初六甲全山縦走

六甲全山縦走・・・。なんとも甘美な響き・・・(と思うのは私だけ?)
いつか挑戦してみたいと思っていたら、突然チャンスがネギを背負ってやってきた。

縦走の西の起点、須磨浦公園に9時集合。当初予定は新神戸/有馬温泉
二者択一だったところ、「足次第」の条件付きで全山が加わった。
半走の予定でもフル装備(ライト、マッチとろうそく、アルミシート、行動食、水)を
持参して正解!前日からこの展開を期待していた節もあり、迷う事なく全山を
宣言しスタートした。

53kmの工程に16個のピーク、登板合計は3000m!スタート直後の鉢伏山から
急斜面の洗礼を受け歩き通し。旗振山、高倉山で走れるところが増えるが、
高倉台から400階段に入ると、また歩きが増える。

横尾山を越えると「馬の背」が見えてくる。
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断崖の絶景は足場が悪くとても走れるところ
ではない。(こんなところで中学生の集団とすれ違う。30人位いたからクラスイベント?
引率する先生もツワモノなら、怖がらずに馬の背を歩く中学生はさすが地元民!)。
風はなくても慎重に渡り切り、続く高取山と菊水山、鍋蓋山を通過。
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市ケ原からは仲間と別れて単独で摩耶山を目指す。
一人だと気持ちが萎えてペースは落ち気味。休日の家族連れが行き交う
オテルド摩耶、ガーデンテラスを横目に見ながら最高峰に辿り着く。

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ここで記念撮影中の男性グループに遭遇。見た目、歳は私より少し上かも。
カメラマンを申出たところ、その中の1人が縦走経験者で少し立ち話。
時間は押し気味で16時を少し回ってしまっていたので足早に再スタート。宝塚手前で
ライト点灯を覚悟し縦走続行。時を同じくしてハイドレーションの水が尽き、
一軒茶屋の水道で給水。ルート上には自販機や補給ポイントやトイレが多数あり、
東海自然歩道にはない魅力(走れるトレイルの多さは東海自然歩道に軍配かな)。

ここから下り基調のはずがアップダウンを繰り返し、なかなか高度計の数値が下がらない。
先が読めない不安と鎖場や走れない程の段差で、心細さが募る。六甲山ロープウェイで
途中棄権しなかった事を悔いつつ、歩きの割合が段々増えていく。

次に車道に出たらヒッチハイクしようかと真剣に考え始めたら塩尾寺に出てきた。
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ラスト3km、疲れた脚に着地の衝撃が突き抜けるが日が暮れる前に
下山できた事はラッキー。18時20分宝塚に辿り着き、終点の看板を探す。全縦ルート上には
頻繁に案内板があったため、終点には立派な石碑でもあるかと期待していたが、どうやら無い
らしい。

トレランデビューの勝尾寺~摂津峡往復も強烈だったが、初六甲全山縦走も
ハードインパクトだった。「ちょっとそこまで」という気持ちでできるモノでは
ないが経験できて良かったし、丈夫な体と練習できる環境に感謝したい。