ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

フィクションに惹かれ ノンフィクションに焦がれて

六甲全山縦走をきっかけに加藤文太郎がモデルになった「孤高の人」を読んでいます。
下巻の最終章に入り、いよいよ遭難現場となる槍の北鎌尾根が近づいてきました。
好奇心が高じ加藤氏について調べてみたら、小説は随分脚色されているようです。

この小説を読み終えたら小説の世界観に浸るために全山縦走しようと考えていたのですが、冷や水を浴びせられた思いです。ただ、登場するエピソードや人となりが事実に基づいていないとしても、この小説に惹かれました。

この後は、佳境に入った小説は斜め読みにして、加藤氏の遺稿集として出版された「単独行」を続けて読みたいと思います。
2001年に刊行された新編は絶版となり、高額で取引されていて手が出ませんが、1970年代に出版されたものは図書館にもあるようです。余計な脚色がない手記の方が練習する気持ちを昂ぶらせてくれそうです。
とてつもない山行を事もなく成し遂げる、道は今より整備されていないハンデなんて微塵も感じさせない圧倒的な活動記録を期待しています。(悪女に誘惑される描写も嫌いじゃありませんがね)

脱線しますが、小説を原作とした漫画が週刊ヤングジャンプに連載されています。
加藤氏は岩登りが不得手だったようですが、漫画の中では天才的フリークライマーだったりして、フィクションのフィクション・・・?それぞれ別々の作品と思えば楽しめるのかもしれません。目的や自身の立場によって使い分けられたらベストです。