ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

トライアスロンが教えてくれた9つの事

226km先のゴールを目指すための準備はたくさんあって、
今週は18時間練習しなきゃとか、
エントリーいつからだっけ?とか、
バイク強化のためにスピニング取り入れてみようかとか

トライアスロンは本当に手間暇かかるスポーツです。
あんまりにも長時間に渡って手間がかかるもんですから、
人生そのものや見え方、考え方が変わるなんて事がたくさん起こります。

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1.スタートラインに立った時点で勝者

スタート地点に至るまで様々なドラマがあったはず。プロ選手もアマチュア選手も分け隔てなく
いろんな事をやり繰り出来て、ようやく辿り着く訳です。
スポーサーを得る事、休暇で穴を開けない仕事の段取り、肉体と精神のコンディション、家族に理解し応援して貰えるようなオフの過ごし方、トレーニングそのもの、
一番の難関である予算折衝。
エントリー費用、遠征費、道具のメンテナンス費用にスポーツクラブ費用ととにかくお金がかかる。
こんな諸々を乗り越えてきた初めてスタート地点に立てるのです。
だからこそ、スタート地点でこれからの長旅に挑む、そのものが尊く『スタート地点に立った時点で勝者』という価値観が広がったんだと思うのです。

2.頼れるのは自分だけ

バイクでは、前走者に張り付いて風除けに使う事が禁止されています。
また、競技中のパンクも助力を借りてはならないことになっています。
前へ、前へ、自分の身体だけで進み続けなければなりません。
他人をあてにせず自分に向きあった時、虚勢は消えています。

3.ゴールするまで何が起こるか分からない

パンクもあればコースミスだってあります。皆生なんて信号で止められます。
いろんなアクシデントが有りますが、それは自分だけに起こる訳ではなく、誰にでも起こり得ます。
だからこそ、絶対に諦めず最後の最後まで全力を尽くして出し切る事が大切なんです。


4.なんとかなる

海で1500m続けて泳いだ事無い…
誰しも不安な事がいっぱいあります。
でも、スタート前に周りを見渡すと色んな選手がいて
波打ち際には本気の人達が集まり、後ろに下がる程、張り詰めた空気は薄まり
一日中楽しんでやろーという雰囲気が満ちています。
苦手な『競争』みたいなものはありません。みんなでゴールしようぜーって。
まずは、スタート地点に行ってみること。
そしたら、意外とハードルは低いって分かります。
練習せずに思い出作りにエントリーなんてのは言語道断ですが、やれる事をやったんだったら心配無用です。

5.継続は力なり

3つの異なる種目からなりっていますから、苦手なものは誰にだってあります。
海が怖かったり、バイクの下るスピードが嫌いとかメカが触れないとか。
走る事が子供の頃から苦手とか。
上達に必要な事は、単純にそれに費やした時間だったり心の掛け方だったりします。
苦手でも、毎日3km泳げばそれなりのタイムで泳げるようになります。
(宮塚英也氏談)
苦手な種目ほど伸び代が大きいです。3km泳げないなら毎日500mならどうですか。
クリア出来なきゃ恥ずかしいくらいの目標がベストです。
とにかく続けてみて下さい。

6.全体を見渡す

50km地点の上り坂をグイグイ登って行く選手。抜かれるとついていく選手。
勝負どころは本当にその坂ですか?
ダメージが蓄積した脚には、後半の緩い坂でタイムを失う事もあるしランで歩いてしまうようじゃ元も子もないです。
冷静な判断が必要で、みんながペースを上げてもレース全体をマネジメントすることが大事です。

7.ズルをしない

もの凄く速い女の子がいました。でも、実はドラフティングすれすれ、時には短時間のドラフティングを厭わない選手でした。
確かに彼女は速かったけれど、5年後も全く同じ事を続けてそれ以上速くなることはなく、消えていきました。
もっとフェアに走っていたら、アドバイスくれたり応援してくれる人が増えてレベルアップしていたはず。

ズルは、周りを遠ざけてしまいます。

8.周りに感謝する

トライアスロン大会には、必ずボランティアが必要です。
選手1000人にボランティア3000人なんて事もあります。
生活道路を交通規制して大会当日は不便をおかけする上、最後の選手が通過するまで15時間も待ってくれています。
それを知っている選手はエイドステーション毎に御礼を述べ、絶対にコースにゴミを捨てません。
片付けるのも文句やクレームを受けるのも大会ボランティアの方々なのですから。
ラン後半、疲れ切って言葉が出せなくても感謝の気持ちは忘れません。

9.立ち止まらない

辛くてレースを止めたくなったり、歩きたくなるなんていつもの事。
『練習したってレースは楽にはならない。ただ速くなるだけだ。』です。
何度も何度も頑張って、ゴールテープの向こう側に立った時の充実感。
他の何かでは絶対に得られない気持ちの良さ。
トライアスロンが教えてくれた事、それは人生へ直接的、間接的に
大きな影響を与えているように思います。

みなさんは、いかがですか?