ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

(スポーツ小説読書)キング

堂場瞬一のスポーツ小説コレクション。
以前、箱根駅伝の学連選抜を主人公にした「チーム」を読んだことはあったけど
たくさんのスピンオフを展開しているとは知りませんでした。
 
「キング」はオリンピック選考レースを舞台に
シルバーコレクター、故障に苦しむ日本最高記録ホルダー、マスコミで陸連批判をして消えた
3 名の同級生が展開する三つ巴の戦いに
遺伝子ドーピングが綾を成すマラソン小説。
 
レースを迎えるまでの描写や人間のしがらみ、ストーリー展開が抜群で引き込まれちゃいました。
 

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ケチを(あえて)つけるならランナーの心理描写にかける筆量は、
三浦しをん「風が強く吹いている」が上かな。
 
 
しかし何と言っても本作の魅力はスピンオフ作品の多さです。
 
「キング」で登場する日本最高記録ホルダーの須田が、引退して
実業団チーム監督に就任。
そのチームで指導を受けるのが「チーム」でぶっちぎりの走りを見せる
人格破綻の山城君。
 
その山城君に日本男子初のマラソン世界記録達成を託す
空前絶後の企みを描いたのが「ヒート」と
 

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まさに陸上小説のドミノ倒し(笑)
どこまでも駅伝のようにタスキがつながっていきます。
 
この無限世界に一緒にハマりましょう!

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