2015-12-11 (スポーツ小説読書)キング 走者一爽~アスリートな毎日 堂場瞬一のスポーツ小説コレクション。 以前、箱根駅伝の学連選抜を主人公にした「チーム」を読んだことはあったけど たくさんのスピンオフを展開しているとは知りませんでした。 「キング」はオリンピック選考レースを舞台に シルバーコレクター、故障に苦しむ日本最高記録ホルダー、マスコミで陸連批判をして消えた 3 名の同級生が展開する三つ巴の戦いに 遺伝子ドーピングが綾を成すマラソン小説。 レースを迎えるまでの描写や人間のしがらみ、ストーリー展開が抜群で引き込まれちゃいました。 ケチを(あえて)つけるならランナーの心理描写にかける筆量は、 三浦しをん「風が強く吹いている」が上かな。 しかし何と言っても本作の魅力はスピンオフ作品の多さです。 「キング」で登場する日本最高記録ホルダーの須田が、引退して 実業団チーム監督に就任。 そのチームで指導を受けるのが「チーム」でぶっちぎりの走りを見せる 人格破綻の山城君。 その山城君に日本男子初のマラソン世界記録達成を託す 空前絶後の企みを描いたのが「ヒート」と まさに陸上小説のドミノ倒し(笑) どこまでも駅伝のようにタスキがつながっていきます。 この無限世界に一緒にハマりましょう! 昨日のメニュー バイク20km ラン7km 腹筋地獄15分