朝のうちにジョグを済ませ試合開始5分前にはラジオの前でスタンバイ。
島民は3つの港に分かれて特別便のフェリーを仕立てて夜中の3時に出発。
バス50台で甲子園に駆けつけたという話を聞くだけで
島のフィーバーぶりが伺えます。
小豆島高校ナインが見せてくれた景色は、真っ赤に染まった甲子園のアルプススタンドだけじゃありません。
「心理的なハードルを越える」
これがとてつもなくデカイと思っています。
エースのお父さんが同級生で、
彼も野球部でした。さらに彼のお父上も野球が好きで
小学校のソフトボールや軟式のコーチをボランティアで引き受け、
私も面倒みてもらいました。
(ライトで打順8番でしたよ笑)
当時、誰一人小豆島高校が甲子園にいくなんて思っていなかったです。
高松商業や尽誠学園など名門校しかチャンスがないと考えるのが自然で、
島外から生徒が来るなんて事も無いので
人財確保も容易ではありません。
練習試合を組むにもフェリーで海を渡らねばならず、時間も費用も制約だらけ。
(霧で停船勧告でたら不戦敗もありえます)
その中で掴んだ香川県大会優勝。
準決勝あたりから、ざわつき始める私たち。
そして、既成概念を撃ち破る瞬間を迎えた訳ですが、
全ては気持ち次第なんだと教えてもらいました。
100mスプリントで10秒の壁を破ったハインズ、
女子マラソンで2時間20の壁を破った高橋尚子。
どちらもその記録樹立以降、急速な記録ラッシュを迎えます。
小豆島高校も数年前に高校女子駅伝で全国大会出場を果たしました。
この時、「島っ子でも全国大会に行ける」とリアルに感じる事が
今回の甲子園出場にも繋がったように思うのです。
気持ちのどこかで、
自分なんて所詮こんなもん
とか
このペースより速いと潰れるとか
こいつには勝てないとか
色々思うもんですが乗り越えるべきものは
自分自身の中にあるんです。
心理的なハードルを書き換えてくれた
小豆島高校野球部ナイン。
続く後輩たちが自分も甲子園は夢じゃないと思い、夏に向けてスタートしてくれるなら
最高の宝物です。
また、他の競技でも、競技以外でも突き抜ける勇気を与えてくれました。
(東大現役合格なんてこともあるのかなぁ)
どこまでもenjoy baseball を貫き
スクイズよりもヒッティングで挑んだ彼ら。
人生にもいろいろ選択があって良いし、多様性を磨き自分の心理的限界を乗り越えることの大切さを見せてくれました。
次は、甲子園初勝利が目標ですね。
ラジオから流れる校歌に感動しました。
今回は釜石高校の日でした。
今は心から対戦相手に拍手をおくり
さらにタフになって甲子園に戻ってきてくれることを願っています。
昨日のworkout
スイム 2km
バイク5km
ラン9km
リフレッシュのために砧公園の土道をジョグ。
おっ、桜咲いてる!
いつもより早い春が来ました。
そして午後に開花宣言。
俺も頑張んなきゃな。