ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

見えないモノは感じろ!

先日の講義に関するアンケートで気になったものがあります。


私の講義に対する感想という質問に対して


「今までの講義で一番わかりやすかったし、ためになりました。会社の様子が画像から伝わってきたし概要だけじゃなく、自らの人生経験や社会を知らない僕たちへのアドバイスなどが聞けてよかったです。ある先生は「会社が倒産したからという理由で会社を辞めてきた人たちを採る会社はたくさんあるが、私情で辞めたやつを採る会社なんてほとんどない。新卒を大切にしろ。」と言っていました。能力がある人、学歴がある人は中途でもなんでも、なんとかなるかもしれめせんが、そうじゃない人はギャンブルするべきではないと僕は思います。なので◯◯さんの「先を考えてから辞めろ」という言葉は心にしみました。もっとたくさん情報を集めて自分にあった仕事を見極めたいです。」原文のまま

イメージ 1



アドバイスした先生は、新卒のブランドの大切さを思い、方便でこの学生さんに語ったのかもしれません。
そこまで譲って考えてみても「私情で辞めた云々」のくだりは、同意できません。

私の転職は全てキャリアアップのための私情です。


ものごと、やってみなけりゃどうなるか分かりません。
挑戦して失敗と分かれば、次に進むことができます。
失敗から学んで、未来のキャリアに繋がることがあります。

十中八九は挑戦して失敗することになっても一は成功するんです。
全ての挑戦が失敗するとは限らないんです。
打率3割のイチロー選手は、7割の失敗の上に成り立っているんです。

凡打を重ねて選手をやめたらただの人。
成功するまで続けたから偉大なんです。



能力がない、学歴がないと嘆いて、このアドバイスを鵜呑みにする学生さんも改善の余地ありますが、
萎縮させる先生のアドバイスもNGだと思うのです。
(先生がそんなこと言ってどうすの!)


とかく人間は見えるものだけで考え、判断しがちです。
でもね、世の中って目に見えないものの方が多いです。


答えが見えなくて判断に困った時は、空気を感じて決めればいいじゃないでか。


新卒を採用する企業が世の中の全てじゃない。
新卒を採用しない企業の方が世の中多いとすら思います。
はじめての就職は新卒ブランドを駆使して、規模の大小や業務内容に関わらず正社員として潜り込めばOK。

仕事や会社が自分を楽しくしてくれる訳じゃありません。
自分が主体的に取り組んでこそ、無理な注文を乗り越えることが出来た先に楽しみが生まれるんです。

はじめての就職は、有名観光地を巡る「パック旅行」でよいのです。
一通り見て回ってたら自分が本当に見たいものが分かります。
見たいものを定めて「個人手配でいく2回目の旅行」が、転職です。


行ってみて、やっぱり違うところを見たいと思えば、何度でも仕事を変えればいいんです。

転職30歳限界説や40歳限界説なんてありますが、それは今までの経験を捨てて新分野への転職に限った話だと思います。


事実、うちの会社には50歳を超えた方と60歳間近で入社した方(ともに部長)が2人いらっしゃいます。
私も44歳での転職でした。
年重ねたらルールが変わるだけで、潰しの利く汎用性の高いキャリアより突き抜けた専門分野と実績が求められるだけです。


先の学生さん、ギャンブルはしなくても良いですが、心の銘ずるまま「なんとなく」に従ってチャレンジして欲しいです。
達観するなんて無理でも、目に見えない世界の方が圧倒的に広いってことを知り
「見えなければ感じろ!」

この想い、届いて欲しいなぁ。