コナ直前、ついにサーベロP5Xの全貌が明らかになりました。
P5XやDIMOND、古くはソフトライドやZIPP、東レがリリースしていたV型フレームについて
皆さんの反応は様々で懐疑的な意見も散見されます。
ソフトライドやトレックのY-Foilは急速に廃れたからスルーだよってベテランさんのご意見もあります。
んが?はたしてそうでしょうか?
私には、DIMONDが魅力的に映って仕方がないのですが。。。
■歴史を遡ってみると・・・
異型フレームが隆盛を極めたのは2000年前後でした。
ツールのタイムトライアルはとても華やかで、毎年どんなスペシャルマシンが登場するかワクワクして観たものです。
ところがUCIが「自転車のフレームは2つの三角形から構成されなければならない」と意味不明な事を言い出しまして
異型フレームは急速に姿を消しました。
同時期Trekは、ランス アームストロングを擁するUSポスタルサービスにY-Foilを供給しツールを走る計画でしたが直前になって裁定のあおりを食らい
普通のOCLVフレームを用意する羽目になりました。
話をトライアスロンに戻します。
ソフトライドやZIPPはトップ選手も使用していました。
IMハワイチャンピオンのグレッグ・ウェルチ、IMバイクパートでぶっちぎりの速さをみせたユルゲン・ザック。
かっこよかったですね~♪
■Vフレームの弱点
当時のセールスポイントは、乗り心地がソフトでランに足を残せるって事。
なのですがー、Vフレームには大きな弱点もありました。ビームの剛性です。
乗り心地をソフトにするためにビームが歪む訳ですから、沈む量を加味してサドル高をセットします。
これは非常に厄介です。サドルの水平なんてとれませんし。
縦に歪むものは、横にも歪みます。腰が落ち着かないコーナリングは想像しただけでたいへんです。
更にキックバック現象を起こすためペダリングが狂います。
→補足: サスペンションが沈むとペダルが押し戻されるように感じる現象。初期フルサスMTBで顕在化してマルチリンクへ進化していきました。
その後、揺れないビーム構造やサス機能を持たすためにシートチューブレスやエラストマーを挟んだソフトテールが
現れては消えを繰り返し、いつしか異型フレームは時代の徒花となっていきました。
■それでも過去は過去
この経緯を知るベテランさんが異型フレームに対し懐疑的、否定的になることは理解できます。
しか~し、私は過去の経緯を知ってもこれらに魅力を感じ期待している理由は「技術革新」にあります。
当時は出来なかったことが16年経った今なら出来るってありますよね。
ブーム部の剛性を上げて横揺れやキックバックのないVフレーム、横風に煽られず風抜けが良いなら文句なしに”買い”です。
こう思うに至る大きな出来事は2015年1月に試乗した現行P5の衝撃でした。
メイストームさんの試乗会でちょこっと乗っただけなんですがP5が進む、進む!
P2との差は歴然で同じ人間なのにこんなに違うものかと驚愕しました。
http://blogs.yahoo.co.jp/kus110/65175803.html
車体重量が重くて不利だと言われますが、その短所を補って余りある空力のメリットを感じました。
P5Xがリリースされた今、P5が投売りされるならマジで欲しいです。バーゲン価格でも買えないんだけどね。
新モノに飛びついて泣かされてきたベテランさんもP5Xは試乗してから良し悪しをご判断頂ければと思います。
そして、何より大事なことは、見ていてカッコイイ!面白い!!
これ、自転車には大切な要素です。
また、消えて無くなるかもしれませんがね。
私、DIMONDも乗った事ないです。試乗会ないかなぁ~。
PS. それでもBB裏のリアブレーキやフォーク裏のフロントブレーキは好きになれません。
シマノのブレーキが付かない特殊形状もNGです。
バイク設計はメンテナンスし易くなきゃね!
※上記は私の記憶だけで書いてますので事実と異なる箇所もあろうかと思いますが、
デタラメな部分はご容赦下さいね~。
要するに異型バイクを肯定派って所が肝なんでね。
昨日のworkout
バイク6km+ローラー台45分
ラン12km
補強15分
朝ランは土道。たくさん走っても膝に負担が無い。つい休足日でも走ってしまう。ヤバイです。
夜はプールが団体様寡占使用のため、ローラー台。
この時期でもベランダに蚊が出没。
練習終わってからハッカ油買ってきました。