ちょっとしたキッカケがあれば
誰でも闇に落ちていく
落ちたら最後
這い上がることのできない絶望が待っている
普通の生活を送っていた高校生が父親の自死をきっかけに人生が傾いて
大学を出ても奨学金返済に苦しみ
ブラック企業で擦り切れて追い込まれていく様子に息がつまります
単身世帯の貧困と虐待が描かれ
学ぶ機会を奪われる悲しさと
誰にも頼れない辛さが滲んでいました
気づかないだけで自分の周りでも起こっている話
自分に何ができるが考えても何もアイデアが浮かびません
読後に「夜が明ける」ことはなく暗い気持ちのままです
そんなネガティブなストーリーなのに止まらなくなって
4日で読み切ってしまいました
こんな気持を共有したい訳ではないのですがオススメしたい一冊です