アカデミー作品賞を獲った本作品。観よう観ようと思っている間に終わってしまって悔やんでいたら
渋谷アップリンクで「見逃した映画特集2016」ってイベントやってて行ってきました。
ストーリーは知っていても重厚な作りで見る価値大です。
子供に性的いたずらを行った神父をお咎めもなく擁護し続けた教会。
ずっと隠蔽し続けた結果、ボストンだけで90名近い犯罪者を匿うまでに至るんですが、
ターゲットを「貧しくて、父親不在で、信仰心の強い家の子供」に絞っていたことを知ると
狡猾な悪魔の横顔が思い浮かびました。
不遇を憂い救いを求めて神にすがろうとしたところで、この仕打ち。
すがる先を失った心は、どこを彷徨い、どこに辿り着くのだろう。
自暴自棄になり犯罪に手を染めるか、ドラッグに頼るか、はたまた命を絶つか。
エンドロールになっても席を離れることができず胸糞悪い想いですが
摩擦を恐れず正義を貫いた記者と弁護士。良心の呵責に苛まれ守秘義務を破る関係者に救われました。
二度と同じ事が繰り返されないことを強く願います。