ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

(読書)走る哲学

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Covidに翻弄される全て方と心揺れる大坂なおみ選手に贈りたい一冊です

 

本書は著者のTwitterをまとめて作られていますが

出版した当時の状況は

東日本大震災が発生し日本全体が暗く沈んでいた時期で且つ

プロ選手の最晩年で思うような結果が残せない時期でした

(出版の1ヶ月後に氏は引退しました)

 

氏はハードルを通してものごとを見つめ深く考えているのですが

読者は仕事や子育て、そして生き方に置き換えて読み進め

ひとつひとつの言葉が心に刺さります

 

「揺らぎについて」って20行の項では

歩く動作は左右に重心を揺らすから片足が浮いて前に置くことができ

魚も左右に揺らしながら加速していくことに喩えて

アスリートは自らモチベーションを上手に揺らすことで

コントロールしダメな自分を許していると説いています

 

震災で親を亡くした子供たちに寄り添い

因果のない絶望への向き合い方についてはCovidの現在にも通じます

 

トップ選手の練習を真似て調子を崩したり

練習量が多くて強いのに氏に勝てなかった選手のエピソードも響きました

 

(抜粋)

・もし誰かに期待されていたら早めにがっかりさせておいたほうがいい
・嫌われることを先延ばしにしない
・万人に愛されることを諦めれば大事なものを諦めないで済む
・次のチャンピオンは今、主流の二番手ではなく、傍流の一番手であることが多い
・練習が辛いことと、練習効果があるかどうかは、関係がない
・結果が出た人から学んでは遅い
・アスリートはある意味、伊勢参りのように、限られた人だけが行ける旅のようなもの
・僕がアスリートに発信を勧めるのは、見ているもの、体験しているものは、たくさんの仲間が見ようとしても見られなかったもので、その物語は社会にとって価値があるんじゃないかと思うから。

 

9年前の本ですが迷って良いんだ

ブレることは当たり前なんだ

自然には理由はないんだ

って読了後に思えるはずです

 

図書館でも中古本でもどうぞ

得るものが必ずあるはずです

 

 

昨日のworkout

バイク20km

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Zwift Academy Road: Workout 3 | Lactate Tolerance

345w30秒+255w60秒を4本3セット

 

短い時間で出来るかどうかギリギリのところが気持ちいいworkoutでした