何が起こるか分からない人生。
その時々で最善の策を講じるってのは、
生きる術、生きる力です。
計らずも人生で三度目のヒッチハイクに成功した私。
(告別式に間に合った私からこの事実を知らされた家族は一様に驚いていましたw)
1回目は、大学2回生の冬。
合宿中に蕁麻疹を発症し麓の病院へ向かった時でした。
バスもなく、とぼとぼ歩いて下山していたんですが、これじゃ埒が開かんとヒッチハイクしました。
相手は40~50代、妙齢の女性二人組でした。
続く2回目は、2003年 勝尾寺緑地~摂津峡往復。
人生初のロングトレランで足が売り切れて走れなくなった時の事。
場所は泉原か銭原だったかな?
家族連れのランクルの荷室に乗せてもらいJR茨木駅まで行きました。
3回目が今回。
いずれも緊急事態で、遠慮とか恥なんて気にしていられない場面でした。
万一に備え、参考にして頂けると幸甚です。
【ヒッチハイクのコツ】
1. 場所を選ぶ
今回は、幹線道路だったので赤信号で停車した直後に声を掛けました。
山中なら見通しの良い直線や緩いカーブの外側で彼方から視認出来て停車しやすい場所が望ましいです。
2. 相手を選ぶ
TVドラマでは、長距離トラックの運転手さんが定番ですが
長距離移動する必要はないのでトラックは回避します。
また、業務中にいかなる理由があっても見知らぬ者を同乗させる事は、職務規定に反する恐れもあるので
ファミリーや男性単独、女性複数人のオフタイムの人達に狙いを定めます。
3. 簡潔に理由と目的地を告げる
なぜ困っているかを手短に伝え、どこまで乗せて欲しいのかを明確にします。
共感出来る理由があり、相手の向かう場所の通り道であることが Key Success Factor になります。
相手が乗せるか乗せないかを判断し易いように配慮すると成功率が上がります。
3. 危険を感じさせない常識的な服装
人間、見てくれが全て!です。
もっともらしい理由を述べても、見た目が怪しげでは成功しません。
4. とても困っていることを表情に出す
視覚的要素がコミュニケーションに与える影響は60~70%と言われています。
服装同様に表情は重要です。
言葉と表情を連携させられるように意識しましょう。
今回は、タクシーを拾うつもりでしたが
モノレール宇野辺駅には待ちタクシー0台。
産業道路に出て流しのタクシーを待ちましたが5分経っても0台。
意を決してヒッチハイクを敢行。
信号ストップした直後の車に狙いを定めます。
青信号に変わるまで1分半は、身動きとれず話を聞いてくれる可能性が高いからです。
先頭から3台目、男性単独で若いドライバーが乗った軽4WDが目に入り、
波長が合いそうだったので窓をノック。
先ほど買い求めた黒いネクタイをチラっと見せて、
身内の不幸があり葬儀場に向かっている最中である事。
タクシーを待っているが通らない事。
目的地は岸辺駅手前の産業道路沿いにあり、通り道なら同乗させて欲しい事。
を明確に短く伝えました。
幸いにも快諾頂いて乗せてもらったら…
5. とにかく明るく振る舞う
相手の警戒を解き自分の緊張をほぐす為に喋りまくります。
インドネシアから急ぎ帰ってきて、羽田~伊丹~モノレールと上手く乗り継げたのに
そこから先がなかなか進まないとか
自己紹介代わりに伝えたら
相手の事を質問。
人は話したい生き物で相手に理解してもらい認知してもらえることに喜びを感じます。
行き先と用事を尋ねたところ、大阪学院大の4回生で、就職が決まり野球部は引退。
毎日アルバイトに励んでいるとのこと。
10分弱話したかな。
6. 小銭でも手間賃を払う
ヒッチハイクといえども御礼の気持ちは大切です。
今回は22才の若者って事で降車間際に1000円だけ差し上げました。
僅かな金額ですが、彼が「親切にすると良い思いが出来る?」と勘違いしてくれたら嬉しいです。
みなさんに試す機会が訪れないことを願っています。