ブルゴーニュの走り書き

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(男性更年期障害)治療使用特例 TUEの壁

壁にぶち当たりました(+o+)

男性更年期障害の治療のためにホルモン補充療法を行うに際しドーピング規定に違反しないよう

TUE(治療使用特例)の申請準備を進めていました。

医師に診断書(5400円也)を書いて貰って、英訳を進めている時に申請フォームの中に

「TUEに関する医師用ガイドラインはWADAウェブサイトでMedical informationという検索語を入力すると利用できる」

との記載を見つけて調べてみました。

https://www.wada-ama.org/

男性更年期障害に関わるページ(Medical Information / Male Hypogonadism)を読んでみると

有機的病因を有する性腺機能低下症についてのみ承認すべき、機能的病因は承認すべきではないと。

分かり難い文書です。

有機的病因の例として

遺伝的異常 、発達異常 、精巣外傷、両側睾丸摘除術、精巣捻転 、睾丸炎 、放射線治療または化学療法。

先天的なものから重篤なもので治療使用特例の対象ってことです。

一方の機能的病因の例として

重度の心理的/感情的ストレス 、肥満(WHOグレードIIIまたはIV - BMI> 30) 、未治療の閉塞性睡眠時無呼吸症 、

過剰化、栄養失調/栄養欠乏、摂食障害オピオイド、アンドロゲン、アナボリックステロイド、GnRHアナログ、

選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARM)、グルココルチコイド、 プロゲスチン、エストロゲン、投薬誘発性高プロラクチン血症 、慢性全身性疾患(腎臓、肝臓、肺、心不全、真性糖尿病、 悪性腫瘍、炎症性関節疾患、HIV感染、クローン病、 遺伝性代謝記憶疾患)

に続いて

「加齢/遅発性性腺機能低下症(LOH) 」と記載あり。

ショック!

この規定がある限り、特例が認められることはないでしょう。

ドーピング規定は、オリンピックや世界選手権に出場するトップ選手を対象にしたものではないか?

そんな思いで臨んでいたのですが加齢性の症状も規定され、さらにそれが特例対象外だなんて。。。

思いなおして翌日、心を落ち着けてMedical Informationを読み直しました。

書いてあることは変わりません。でも、

仮に特例対象の病気だったとしても禁止薬物による治療をするにあたっては

執拗なほどの手続きと証明がついてまわります。(詳しくは英文のリンクをご覧下さい。2018年2月版です。)

https://www.wada-ama.org/sites/default/files/resources/files/hypogonadism_-_version_6.1_-_february_2018.pdf

フェアな競技には致し方ないところですが、

とても一般人がお金と時間をかけても手に負えないシロモノって思いました。

また、同ドキュメントには、

代替物質での治療はないこと、

治療が保留されている期間の健康への影響として、筋力低下、骨粗鬆症、 リビドーの減少、性機能不全、不妊

とあります。

代替治療がなく、症状を放置すると将来的に健康を害するケースです。

発症した時点でIronman引退しかないんですかね?

健康体にテストステロンを注射することはフェアじゃありません。

しかし正常下限値8.5pg/mlに対し6.6pg/mlしかない私が治療せずに競うことだってフェアじゃないです。

重篤なご病気の方々と同列に論じてはいけませんが、自分もこの身体に向き合って乗り越えたいと思っています。

そんな経緯から日本アンチ・ドーピング機構に質問をしてみました。

問合せのページには、回答に1週間以上の時間を要すると注意書きがありました。

もしかしたら有効なアドバイスもらえるかもしれないと期待していますが、

失格を食らう恐れもあります。

失格食らっても死ぬわけじゃありません。

治療せずに出場して心停止や溺死が怖いです。

治療を隠して出場して失格くらうのは嫌です。

行動せずに運頼みに過ごすよりも、行動して失敗した足跡に学べば良いし、次代の誰かの為になるはず。

一筋縄ではいきませんが、そんな気持ちです。

(以下私から日本アンチ・ドーピング機構へ問合せ)

48歳のスポーツ愛好家です。今年1月にLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と診断されました。日本泌尿器科学会/日本Men's Health医学会加盟の医院にて治療を行っていますがホルモン補充療法で3週間に一度テストステロンを筋肉注射を行いました。

6月に開催されるアイアンマンフィリピンの出場にあたりアンチドーピング規則を確認しTUEの申請を行う準備を進めていたところWADAのMedical informationの中から[Male hyporonadism]の資料を確認しました。この中で、LOH症候群は性腺機能低下の機能的原因に含まれTUEは承認されてはならないとありました。

つきましては質問が2つあります。

1.TUEが不要なLOH症候群治療法があるのか?

2.本件に関して相談、受診、治療が行える医院のご紹介

をお願いします。

このままではLOH症候群を発症した時点で全ての中年男性は大会参加が叶わなくなります。低テストステロン状態は骨粗しょう症や筋力低下に至らしめ健康を害するばかりか、自律神経を乱し運動中の心停止を誘発しかねません。何卒アドバイスを早急にいただけますようお願いいたします。

【かなーり時間が経過して返信ありました】

JADAとやり取りした結果、

Q1.TUEが不要なLOH症候群治療法があるのか?→治療法の回答はできない

Q2.TUEに関して相談、受診、治療が行える医院のご紹介→医院の紹介はできない

色々な事情があるにせよ不親切極まりない!と思いまして

言葉を追加しました。

・TUE申請を主治医に相談したが非常に不慣れ。英語も苦手、

医療方法の記載も不案内という状況。だから慣れている医院を紹介して欲しい。

・国体や日本選手権レベルのルールを一般スポーツ愛好家にも適用することは疑問である。

フェアに競うためには仕方ないことではあるが、あまりにも煩雑な手続きに閉口している。

そしたら、

TUEに慣れている医師は紹介できないが、処方した医師が

住所、氏名、薬物名を英語で記載してもらえれば

客観的な診断根拠となる医療情報と診断所見は日本語で書いてもらってもよいので

まずは申請してくださいとの提案を引き出せました(笑)

ずいぶん時間を要しましたが、前に進んでおります。

いつかどなたかがこの情報を見て役立つことを願っています。

(追記)追加資料作成中

1回目の申請は終わり追加資料を求められています。

JADAから「客観的な診断根拠となる医療情報として、病歴、診察所見や

検査結果(資料前、治療後の数値の変化がわかる結果、除外診断 等」

とのこと。

本当に面倒ですわ。