ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

(フィクション)ルールを変えるためのエトセトラ

面白い話を作ったんだけど聞いてくれる?

(写真の本の内容とは無関係だよ)

 

ある男が、スイムでGarmin 735XTを使いたくてプール監視員室を訪れました。

男はウォッチカバーを持参し、使用の確認をしたら監視員に断られました。

 

監視員「アクセサリー、腕時計はガラスが割れるリスクと接触によるケガがあるので禁止している」

 

男は説明します。

Garminはアクセサリーや時計の類ではなく、スイムのストローク数と距離を計測する機器である。

ポリカーボネイト製で割れないプラスチックであること、ウォッチカバーで接触のケガのリスクはロッカーキーと同様。

また、港区スポセンや全国の東急オアシス、ティップネスではウォッチが使用許可され、ケガは発生していない。」

 

監視員は、次のルールを説明しました。

「デジタルデバイスのプールサイドへの持込が禁止されている」

 

男は、その注意書きを見落としていたことをお詫びして、そのルールは

Garmin(スイム用デバイス)が考慮された上で設定されたルールか質問しました。

その場で質問への回答は監視員より得られませんでした。

 

その代わり、監視員は

ルールは施設が決めている。お客様からスイム用デバイス使用の問合せを受けたことを

報告し次回来場の際に使用可否を回答します。」と約束しました。

男は、了承し、当日はGarminを外して泳ぎました。

 

泳ぎ終わった後、男は更衣室でデジタルデバイス禁止の注意書きを見て驚きます。

「携帯電話、スマートフォン、デジカメなどのデジタル機器のプール持込を禁止する」

注意の意図は撮影を禁止としたものであり、スイム用ウォッチを禁止する意図がないものでした。

 

怒った男は、プール受付に誤ったルール解釈で説明を受けたことにクレームを申し出ました。

プール受付員は、指定委託者がプール監視とプール受付では異なり総合受付を案内してくれました。

 

男は、その足で総合受付に行きましたが、21時を過ぎていたため担当者は不在。

受付窓口で、経緯と連絡先と通話可能時間帯を伝え、連絡してもらう約束をしました。

 

翌日、連絡なし。

 

不審に思った男は、次の日の朝一番に連絡をしました。

 

施設の担当者は、

「監視員から報告は聞いている。デジタルデバイスの使用はご意見として承る。」と言ったので

誤ったルール解釈で説明を受けたことへの対応クレームであること、

当日夜に総合受付に申し出たことを伝え、事実確認するように促します。

クレームの連絡を怠った上、のん気な姿勢。

正しく情報があなたに伝わっていないことを指摘し、

「ちゃんとして下さい」と注意を加えました。

 

電話を切った後、男は気持ちが治まりません。

当日の出来事を時系列にしてレポート1枚にまとめてFAXを送ることにしました。

レポートの最後に

「お願いしたいことはスイムデバイスの使用許可。禁止するのであれば論拠に基づいた説明が必要です」

と加えました。

 

その日の午後、施設の担当者から電話連絡が入りました。

事実確認をしたことと、不手際のお詫び、

そして、新しいルール作りに着手し9月中の完成を目指すとのこと。

 

その上で、他の施設ではどのように運営しているのか質問されました。

 

男は、この連絡を喜び、東急オアシスやティプネス、港区スポセンの事例を話したところ

施設担当者が公共施設である港区スポセンに興味を持っていることをキャッチし、

施設体験をした上で報告することを申し出ました。

 

なぜなら、トンチンカンで的外れなルールを作って欲しくなかったからでした

施設担当者は遠慮しましたが、熱心に話す男に押されて了承しました。

 

男は4日を挟んでレポートを施設担当者へ送りました。

 

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港区スポセンプールに於けるスマートデバイス利用状況

 

1.           港区SCにおけるスマートデバイス利用ルール

・利用レーンは、プール端2レーンに設置された一方通行コースとウォーキングレーン

・デバイスは、リストバンドタイプのみ

・保護バンドの着用(どんなタイプでも可能、貸し出し不明)

2.           利用状況

スマートデバイス装着者は許可レーンの10人中3

・リストカバーの内訳は、専用品2、タオル地のテニス用リストバンド1

3.           所感

Apple watchなどスマートデバイスを利用したいという要望が増え、20184月より試用期間を経て導入に踏み切ったそうです。一方通行コースに限定し、リストカバーの着用をルール化していますが実際に利用してみると形骸的な印象です。

なぜなら、

          接触する場合は対向泳者とすれ違う(離合)する時の手の指先であり、手首より上腕側にあるデバイスが他者に接触するケースはあり得ない。

          一方通行でも、コースロープを挟んで接触するリスクは変わらない。

からです。

※(図添付)右腕の位置で隣レーンの対向者の指が接触しやすくなります。4泳法(クロール、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ)全ての動作で左右に腕が張り出す際は、指が常に手首より外側に位置します。故に手首のデバイス接触することは物理的にあり得ません。

 

しかしながら、前例を重んじ変化が苦手な公共施設には大胆な決断であり、稟議先の調整と様々な利用者を想定した結果だと推察します。(担当者の努力に拍手です)

 

4.           提案

上記体験を踏まえ、スマートデバイスをプールで利用する際の運用ルール案は、

・利用できるデバイスは、リストバンドタイプで、ベルト本体はゴム、ウレタン、布地のみとする(ベルト止めの金具は許可、金属ベルトは不可)

スマートデバイスは手首内側に装着しベルト側を外側に装着する。(保護カバー不要で新規導入が容易)

スマートデバイス持込時に利用者はプール監視員へ申し出る。遊泳中においてもプール監視員が確認のため必要に応じてお声がけさせて頂くことがあることを予め注意喚起しておく。

・利用コースは、プールの端に設定し対向遊泳。用心のため隣のレーンをウォーキングにしても良い。

以上

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それから1ヶ月。

プールでのリストバンド型ウェアブルデバイスの利用が可能となりました。

保護用カバーバンドの着用は免れませんでしたが、

遊泳コースを一方通行に限ることなく良いルールが出来上がりましたとさ。

ちゃんちゃん\(^o^)

 

フィクションですが、よく出来たお話です。

 

 

ルールは大切ですが、運用するのは人です。

新しいシステムが現れたらルールを見直す。

「チェンジ・ザ・ルール」に書かれていた内容です。

ERP導入ブームで、こぞって会社の基幹システムにSAPを導入した時期がありました。

ところが、業務効率は一向に上向かない。なぜ?

それは、既存のルールを見直さないから。

 

ガラスの時計は割れる危険性があるから持ち込めない。

これはちゃんとした理屈があります。

しかし、アップルウォッチの出現により時代が変わりつつあります。

いつか問題になるだろうことに先手を打ってルールを決める。

何事も大切です。

 

あらためて思考停止していないか身の回りをチェックしたいと思います。

昨日のworkout

ラン18km

Samさんからコナの国別パレードで使うTシャツ到着。

早速これを着て Namban night 。

今夜はトラックが混雑してたけど、

涼しいお陰でキロ3分一桁を5本揃えました。

コナ10日前ですが、来週はコナでほとんど休養ですから、

このくらい刺激を入れても良いでしょう。