アシックスの最新最強ランシューズ メタスピードスカイを履いてみました
厚底カーボンシューズで出遅れたアシックスが起死回生を狙って開発した一足で
2022年の箱根駅伝では何人のランナーがナイキから寝返るか注目しています
■ブルさんチェック
外観をチェックすると
・アッパーはペラペラ感のないエンジニアードメッシュ
・芯のないヒールカウンター(秀逸)
・アウトソールより横にはみ出したミッドソール
・アウトソールはかかと手前まで
・ソールは高低差小さくてフラット(drop 5mm)
・ミッドフォームは横から押すと柔らかいけどプレート入りで屈曲せず
・足幅はふつう
・シュータンは薄い1枚ものの純レーシングタイプ
・インソールは脱着不可
手に取ると厚底を感じさせない驚きの軽さです
実測は190g/26.5cm
ボリューミーなソールからはイメージできない軽さです
ミッドソールの素材はFF blast turbo
発泡率が高いのか着地のたびにカシュって独特の音がします
個人の好みですがナイキのパタパタ音は自分の存在とバテ具合を
周りの走者に気づかれるのでこっちの方が都合良いです
・ヒールカウンターが秀逸でフィット感抜群
ヒールカウンターの見た目はターサーと同じですが芯が入っていません
指でつまむと簡単に凹みます
かかとのホールドはばっちり吸いつくような感じで浮くことは全くありません
さすがはアシックスです
シュータンは薄皮一枚使用
履き心地がよくて軽量化するために素材さがしはたいへんだったことでしょう
・横にはみ出したミッドソール(横幅が広い)
履いてすぐに気づきますがHOKAのようにシューズの横幅が広いです
手持ちのGel451と比べるとアウトソールの横幅は同じなのに
ミッドソールが横からはみ出しています
ミッドソールのボリュームを増やして反発性を高める造形のようです
機能はわかりますが下駄を履いているようで私の好みではありません
・どのスピード域でも走りやすい
カーボンプレート入りのためソールは屈曲しませんが
キロ6分のジョグでも違和感がありません
これは他社カーボンプレート入りシューズとは大きな違いです
ただしバネ感を感じるのはキロ4あたりからになっています
・前に転がる=ウォーキングも速くなる
エボライド2(Noosa13)にも搭載されている転がるグライドソールよりも
さらに転がる感じがあります
初日にシューズ慣らしのために駅までウォーキングをしたんですが
いつもより速く歩けました
転がるおかげで着地の反発を前方向へ持っていきやすくなっています
エボライド2は転がって後ろに脚が流れる傾向がありましたが
メタスピードは軽量であることと反発力で脚が前に戻しやすいです
・脚にとてつもなく優しい
スピード練習を含めて4日で70km走りましたが
脚にまったく疲労がありません
この感覚ははじめてです
スピードが出せること以上に素晴らしいポイントです
・ミッドソールの復活力が高い
1日休息日を挟んだらクッションと反発性が回復してました
毎日履いてしまうとクッションが潰れてしまうので
たまに休ませたらよいです
・反発力が強すぎて足裏を攻撃してくる
Nova blastでも感じたことだけどFF blastとFF blast turboは反発力が強すぎて
20km以上ガチで走ると足指が痛くなってきます
この反発力に慣らすには普段の練習でNova blastを使うことが一番の対策です
トップ選手がNova blastを使う理由はアスファルトの衝撃から関節を守ると同時に
足裏を鍛える意味もあるように思います
・かかとにアウトソールがない
ここが唯一の残念ポイントです
写真は70km走行後の状態です
あと1cmアウトソールを伸ばしてくれたら良かったのですが
耐久性を犠牲にしてまで得た軽さは何グラムなんでしょうね
アウトソールがない影響でかかと着地すると腰砕けと申しましょうか
かかとが不安定になります
削れた部分に古いシューズのアウトソールを移植したいくらい残念です
なんとかしてよアシックスさん
Noosa 13のアウトソールみたいに細いベルト状の耐摩耗性素材を配置してくれたら
接着面全体で着地点を支えるからミッドソールの変形が抑えられて
反発してくれると思うんだけどな
惜しいぞメタスピード
■走行データ
2-5km区間メトリクスの平均値を出してみました
とても優秀な値が並んでいますが
私の走りには合いませんでした
その話はまた別の機会に
昨日のworkout
ラン26km