ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

(不整脈)大病は決断力を試される

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発作性心房細動の手術に紐づいて様々な経験と気づきがありました

 

1.人の親切

 

専門医の診断と今後の手術について上司と同僚と個別に説明し

サポートをお願いした時のこと

専門医から運動は制限されていないので無理のない範囲で手術まで続けると

口にしたのが地雷だったようで同僚からキツく控えるように注意されました

彼女曰く

「常識的に有り得ない。ウォーキング程度にとどめるべき。静かに過ごしなさい」

とのこと

ケトルベルとか筋トレにしますと言っても耳を貸してくれません

自身の全身麻酔手術の体験を元に手術を甘く見るなという感じでした

その場はそうだねーとアドバイスを有難く頂戴しました

私を叱ってくれるのも私を思ってのこと

親切心です

 

でもね、専門医が心拍数が下がりにくく心筋に負担をかけないようにすれば

OKと言っているのに必要以上に運動を控える理由はありません

30年以上運動を続けてきた人間が突然休むと身体にかえって害を成します

心臓に別のストレスがかかり静養の弊害が生じます

ソフトランディングが賢明と考えての医師の判断もあるのかな

実際汗をかかないと夜中に目が覚めてトイレに行きたくなるしね

 

かつて半月板水平断裂を患った際も自己判断で膝の曲げ伸ばしを1週間ほど控えました

断裂しているのだから固定した方がよいという勝手な常識からの行動でした

医師や理学療法士に尋ねたところ医学的にはそんな必要はなく

返って可動域が狭くなってリハビリを長引かせてしまいました

当時の自分を大きく反省しています

 

私たちはコロナ禍の2年間で正しく怖がることの大切さも学びました

リスクを分析し過度に恐れない

なにかあったらどうするんだ病を患い

目黒のさんまのように殿の健康を心配するがあまり

さんまの旨味である油を落として小骨を抜いて

お門違いな対策で素材を台無しにする愚かさは落語の世界にとどめるべきです

 

運動しても良い、控えるべき

正反対のアドバイスを受けた時に自分に都合の良い方を採用したくもなりますが

一番効き目のあるアドバイスは経験者のもの一択です

 

同僚の気遣いに感謝します

 

2.家族からの親切

 

大阪府吹田にある国立循環器病研究センターは国内屈指の心臓の専門機関です

うちのマンションからも見えるくらい最寄りでここで手術するように

家族は強く望んでいました

 

手術前後の通院を考えると東京が便利ですが手術で不自由な身体で

家事はたいへんだろうと気遣ってくれるのです

そして万一の際はタクシーで駆けつけることができます

 

私は全身麻酔の手術なんて人生初

どれくらいたいへんなのか想像すらできません

加えてもって生まれた楽観主義

単身者で親族もいない人は自分でなんでもやらなきゃいけないし

入院中は看護師さんがいる

他のことで困ったらお金で解決すればよいと考えるのですが

根拠がないので自信がもてません

そこで知り合いのなかで一番最近に同様の手術を経験した

MRYさんにアドバイスを仰ぎました

 

氏のアドバイスは家族の介助は必要だけど自分でほとんどできるというものでした

最も困難なシーンは術後の傷がふさがるまで6~12時間動けないこと

この時そばに誰かいてくれたらお茶を飲める

傷が接着剤でふさがれば寝返りも打ち放題でトイレにも自分で行けます

介助してもらえると助かりますがこの程度なら大阪からわざわざ人を呼ばなくても

看護師さんにお願いできるレベルです

 

経験者からのアドバイスすべてリアルで興味深いものでした

 

・異常を自覚したのは同じペースで走っているのに脈が乱高下したこと

・だましだましやっていて持続性心房細動に悪化したこと

・洞結節の焼き方(バルーン冷却法を選択)

・心臓は完全停止させず数秒止めて処置してまた動かすこと

 復活しない時は即電気ショック

・術後は心臓が手術に驚いて不安定な挙動を起こすけど適応のための必要反応

・術後に精神的に不安定になること

・術後の出力は70%くらいに落ちること

 

こんな不安も予め想定できていれば迎え撃つ覚悟ができます

経験者に勝るアドバイザーはいません

 

話をもどして手術を東京と大阪のどちらで行うか

もし執刀医を変えるとなれば大宮まで行って紹介状を書き直し

国立循環器病研究センターのI上先生宛に予約を取り直して

問診からはじめることになります

加えて年末年始をはさみます

 

東京医大病院なら来週受診できます

この数日のロスが脳梗塞など致命傷につながりかねないので

最も優先すべきは迅速にカテーテルアブレーション手術までたどり着くことと

結論づけました

家族ももちろん同意してくれました

 

分からないことを未経験の人間が考えても埒があきません

相談する相手を間違わないこと

ここが一番大切です

 

 

昨日のworkout

スイム1.5km

ラン2km

 

専門医のアドバイスに基づき心拍数を上げ過ぎないように運動

スイムは身体が水平になるので血圧が低く抑えられるし

水冷効果で心拍数があがりにくので

上限150bpmにして100m x10をやりました

 

スピード練して大丈夫かって普通は思いますが

だらだら泳いでも速くなりませんしコントロールできる確率は高いし

自分で試してみなければ分かりません

 

7本目で150pmを超えそうになったので残り3本は流しました

不思議なものでがむしゃらに前を向いて泳いでいる時は

気づかなかったのですが腰が沈んでいます

今日はプルブイ無しですが付けていたら浮いているであろう高さに

腰が至っていないってことが分かりました

これまでは肺の浮き袋を乳首で水に沈める感覚で足を浮かせていましたが

もっと前に力点を入れた方が良さそうです

胸鎖関節(鎖骨と胸骨をつなぐところ)を底に沈めると私にはしっくりきました

今度はプルブイをつけて腰の位置を確認してみます