ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

父から娘へ ~物件購入から住宅ローン完済のknow how do how ~

ほとんどの大人は住宅を購入するにあたって分割払いを行います。

人生最大の買い物と借金。

早期返済するには、ローンを組む前から準備できる事がたくさんあります。

(一括払いで物件購入する方は、読み飛ばしてねw)

1. 結婚を決めた時から準備は始まる

私が結婚したのは社会人11ヶ月目。

遠距離恋愛だったんで、別れるか結婚するか考えて決断しました。

バタバタと決めたんで、それゆえ当時は貯蓄ゼロ。

会社の規則に11ヶ月目のお祝金額が無いくらいのスピード婚だったんで

周りには色々と気を遣いましたし、親切にもして頂きました。

お金が無くとも結婚式は挙げるよう両親に諭されまして

なんとか3ヶ月で50万円程を貯金。

(計算合わないなぁ?寮生活だから貯められたのか、少しは蓄えあったのか失念)

出逢いの場所がアルバイト先のシティホテルだったので、

そちらに双方の家族を招いて結婚式と食事会を催しました。

当時の支配人、偉い方々が顔見知りで

若い二人の門出ってことで、花代だけみたいな特別価格でして下さいました。

新居の新築コーポの建設が遅れたため、独身寮での新婚生活スタート(^^)

仕事が出来ない新人のくせに先輩たちを差し置いて所帯を持ったものですから

新婚旅行の発想はなく、式の翌日から出勤。

そんな背景がありまして、今流行りのジミ婚でした。

双方の両親は、ちゃんと式代やら何やらとお金を工面してくれたんですが、

私たち夫婦は、派手派手しく結婚できる身分でも立場でも無いと考えて

そのお金には手を付けずに貯金しておきました。

これがその後にマンションの資金になりました。

一瞬で消える結婚式や新婚旅行の費用をマンション資金にまわした判断は

今でも正しかったと思います。

2. 自己資金は予算の50%以上用意する

3人目が出来てから公団では将来手狭になると考えて

近隣の物件を見て回りました。

うちの優先順位は広さと価格。

4部屋は欲しかったのですが、どの物件も高価で手が出ません。

全額ローンってな事をすれば、どんな物件でも購入可能ですが、

将来は子供の教育費が加速度的に増し、

車や外食、趣味など他にも潤いある生活をすることを考えるとローンは、

極力小さく抑えたいと考えました。

当時読んだ本には、自己資金は3分の1用意するようにアドバイスがありましたが、

子沢山の我が家は手堅く見積もって2分の1にしようと考えました。

3. 20年物件のリフォームがオススメ

自己資金50%としましたので、希望に叶う物件は見当たりません。

それでも、相場観を養うために近隣の物件を見て回りました。

買いもしないのに見学ばかりの客ですから、冷やかしだと思われていたかもしれません。

1年半で10以上(記憶していないので20だったかも?)

時には新築、時にはマンション。

一人で行ったり家族と行ったり。

どんな物件にもピンっとこなかったある日の事。

チラシを見て気になった物件の見学に行きました。

チラシ初登場の物件で当時住んでいた公団の直ぐ隣。

土地勘がありますから、環境や学校の事情にも精通していました。

25年モノのマンションで設計は古く、

エレベーター停止階ではありません。

ただし、最優先事項である広さは合格の88平米、4LDK。

値段は予算オーバーの2300万円でした。

内覧すると、大きくリフォームされていて、段差のないバリアフリー

1つの和室がフローリングに改装されて壁全面が総鏡張り(@_@)

オーナーにお話を伺うと、ご夫婦の趣味が社交ダンスで、子供達が独立した後にリフォームしたそうです。

ご主人は大手ゼネコンの部長さんで夫婦ふたりでは持て余すため駅に近い新築2LDKに引越しが決まっているとの事。

この話を聞いて、絶対この物件が良いと確信し、直ぐにカミさんを呼び寄せ

内覧してもらい購入を前向きに検討する事に同意してもらいました。

絶対この物件が良いと確信できたのは、

物件そのものが気に入った事と合わせて

・大型リフォームするくらい物件に愛情がある→丁寧に使っている

・引越しが決まっている→売却を急いでいる

・大手ゼネコンの部長さん→お金に余裕があるはず

と考えたからです。

もう一つ重要な事は、風水。

公園の隣は運気が上がります。

高速道路は分かりませんが、大きな道路も運気が上がります。

高速道路の向こうに里山が見えるのも何かパワーを感じました。

物件は、前オーナーの運気ごと買うという考えを耳にした事があります。

とある部屋は、オーナーが代わってもご主人が単身赴任ばかりになるとか、

事故物件は、オーナーに不運な事が続くとか、

これは運気の仕業、気の流れだと私は考えています。(詳しくは知りませんよ。直感的に伝わってくるものがあります。)

まー、何だかんだ申しておりますが

前オーナーさんも含めて色々と気に入った訳です。

さてここからが交渉事。予算オーバーなので仲介の不動産屋さんに

値切れるかお尋ねしました。

希望価格とこの価格なら買うという一筆を書いてくれたら、交渉して下さるとの事。

少し迷いましたが、2000万円で打診。

相手方は時間がないと推察されるので、当方も短期決戦。ファイナルアンサーで勝負しました。

これも何かのご縁だったのかと思うくらい、すんなりと了承を得て

私達が購入する権利をゲットしました。

さて、続くは金策

自己資金は、結婚式や新婚旅行の予算。他にも双方の両親から様々な援助を貰って合計1000万円+リフォーム代

転職して3ヶ月目だったので大手都市銀からの借入は諦め、他をあたりました。

前職で金融系のコールセンターを担当していたので、業界事情に詳しく、どこなら貸してくれるか朧げながら見えていたのも手伝って

国有化されたばかりの新生銀行で20年固定金利で組みました。

2006年当時は、今が底値!

年2.98%は大サービス!

てな感じで私もそう感じて決断。

今思えば、変動金利が得だったんですが

リーマンショックなんて夢にも思わず、手堅い選択もやむなしですね。

続いて、リフォーム。

予算は上限300万円で考えていましたが、

システムキッチンの入替(ビルトイン食洗機、3口コンロが必須条件)

壁紙全張替え

フローリングの再塗装とワックス

襖、引戸の新調

畳の表替え

トイレ床の張替え

で150~200万円くらい。

これだけで新築同様で見違えるほど綺麗に変身しました。

新築同様の住みやすさを安価で手に入れた事と合わせて

20年モノのマンションをオススメする理由は

リセールバリューです。

新築に一度でも人が住むと中古になります。

新築から5年10年は、崖を転がり落ちるように値段が下がります。

それ以降は低く安定し、管理にもよりますが値崩れしません。

うちの周りはファミリー層が多く、自然豊かなので人気があります。

チラシを見てみると、当時と変わらぬ値段がついていますから

値切られたとしてもある程度の価格で売れそうです。

夢物語ですが、10年分の管理費と修繕積立金金利だけで、今のマンションに住めたとしたら

超ラッキーですね。

あくまでも、これは個別ケースで汎用性はありませんが

長女には自宅購入に関する知見として伝えています。

追伸 

この物件を4年後に手放します。私の運気ごと欲しい方がいれば是非お申し出下さい(笑)