ブルゴーニュの走り書き

皆生トライアスロン、関西シクロクロス。通勤ラン、通勤バイクなんかも語っちゃえ!

(レースレポート)IRONMAN World championship 2024 Kona

11:19:25 総合1388位/2287 年代191位/409

 

前回2022年大会は日焼け止め誤飲やエアロバー締め忘れなどトラブル続きで散々でした

今回は7月に体調回復のため1か月のトレーニング中止、9月には父の葬儀など

想定外のことが起こりましたが上手くコントロールできました

スタートラインに立てたことで目標の9割は達成

残り1割は力を出し切ること

 

結果は会心のレースで大満足でした

 

【スイム1:19:38 年代265位】

50-54エイジは最後から2番目のウェーブ

10時間30分で日没を迎えるので暗闇ラン必至

でも涼しい時間帯にランが出来るので条件は悪くはない

10月下旬に開催されたので気温は低めで27℃/21℃の予報

 

スタート時間が遅いため4時起床

朝食はいつもの粉飴+クエン酸電解質ボトルとみそ汁

レース番号を腕に貼って5時15分に宿を出発

 

今年はトランジットエリアに持ち込める荷物が

ストリートバッグとスペシャルニーズバッグ(もしくはレジ袋)に制限されたので

自分のポンプは持ち込めず

貸出のポンプにも空気圧メーターがあるものの、Konaの忘れ物なのでハズレあり

メーターを信用してポンピング

タイヤを押して確認するといつもと同じ感触(たぶんOKだろう)

次回は電動ポンプと空気圧計を持参するようにしよう

 

バイクにボトルとサイコンをセットして準備完了

一旦宿に戻ってもよかったけど会場に留まることにしてトイレの列に並ぶ

スタート前の国歌斉唱を聞き、プロのバイクを動画に収めてから

自分のスタートブロックに移動

 

ここで日本人同じエイジブロックの選手たちと交流

大画面に映されるプロ選手のレースを現地観戦し、

大集団でスイムから上がってきたら

間もなく自分たちの出番

 



 

過去2回はスタート位置は真ん中の2列目

バトル激しく無駄に距離を泳いでしまったので

今年はイン側後方からスタートすることに

 

泳ぎ始めると思っていたほど泳ぎやすさはなし

接触もあるし、前を塞がれてペースが上がらない

 

トライスーツの袖を通してのスイムもイマイチ

袖口がビロビロしていて抵抗になってます

上半身を脱ぐと冷却インナーの装着に手間取るのでどちらを取るかですね

(マレーシアではマント状になって厄介なことに)

サニーナを塗り忘れて首や脇に肌擦れ

うっかりしてました

 

今大会で大問題になったクラゲ

例年、満月から10日後に大量のクラゲが押し寄せることは地元の常識で

警報も出ていたのに主催者は知らなかったのか、地元とのコミュ不足か

10月の満月に一番近い土曜日開催なら問題なかったはず

2026年まで開催日は決まっているけど計画変更しなきゃ大クレームに発展しかねない状況です

自分はクラゲに刺されなかったと思っていたら日本に帰国してから

左の二の腕で刺された跡を発見

念のためクラゲ除けを塗っていたのですが塗り忘れがあった模様

気づかないくらい軽微なものでした

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ロイヤルコナリゾートが見えてきたら往路の中間点

自分では練習通りかと思っていたら遅かった

 

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500m毎にオートラップを仕込んでたんだけど往路は設定より10秒/100mも遅い

向かい潮だったのかな

復路は6秒/100m速くなったけど取り返せず

 

往路で10分後にスタートした55-59の選手たちが迫ってきて早々に抜かれる

無理して追わず同じエイジグループの選手の後ろで体力温存

スイムアップでタイムが遅いことを知りショック受けちゃったけど

気持ちを切り替えて次へ

 

【T1 7:08】

イスに座ってゆっくり準備

ゆっくりが確実で早いのです

つま先にレジ袋をかぶせてカーフガード着用

 

【バイク5:47:49 年代220位】

前回はエアロバーの締め付け不足の整備不良でロスしたので

今回は現地で2回ライドしてしっかり確認

 

 



 

今年の改善ポイントはベンチマークテストを基にした

パワー値と心拍数の二重管理

気温が高い時のパワー値、パワー優先でペースをコントロールするけど

心拍数が閾値を越えたら心拍優先でペースをコントロールする作戦です

 

scribbleofbourgogne.hatenablog.jp

 

序盤は余裕があっても心拍数が上限を超え

抑えて走ることを強いられてばかり

常に後半とランを考えてバイクを進めました

NPと平均パワーの比率を示すVIは自己ベストの1.06

トルク変動の少ないペダリングでランに足を残すことができました

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補給は粉飴ボトル

だいたいボトル半分に粉飴とパラチノース電解質パウダー、クエン酸を詰めて

水で溶かした濃縮版

500ccのショートボトルは朝食用で味噌汁をチェイサーに飲みます

ロングボトルはバイクに装着して摂取

凌駕タブレットグリセリンとナトリウム摂取

保水力を高めて深部体温の上昇を抑え、痙攣を防止し、尿の回数を減らすスグレモノ

180kmで6タブくらい摂りました

KODAのカフェインジェルは眠気覚ましとブーストに用意しましたが

エイドでMaurten Gel100 Caf100がもらえるので使わず

 

痙攣の予兆を感じた60kmで芍薬甘草湯を投入

横風がやむ一瞬を狙って90kmで2個目投入

これで痙攣の予兆は完全に消滅しました


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後方から追い上げるので何人ものハンディーキャッパーに遭遇

「Good job!」って声かけながらパスしていきました

彼らを含めて出場した全員が同じゴールを目指す仲間のような感覚です

ライバルは時間だけです

 

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偶発的ボトル落下でもペナルティー対象

Konaでは水をペットボトルで渡されるのでエリートSTLKAボトルケージが便利

BOAダイヤルで締め付け強度をコントロールできるので

グラベルでもボトルを発射しないと好評です

 

 

ところが路面の穴に気づかずSTRUKAでもボトルを発射するくらいの衝撃

パンクの大ピンチでしたがコンチ5000STR 28Cが凌いでくれました

さすがコンチ

 

 

コース上にはたくさんのエアロボトルが落ちてました

ホールド感が弱くて容量少ないエアロボトル

落としてペナルティー取られたくなければ

普通ボトルをオススメします

 

 

クイーンKではほとんど風を感じなかったけど

カワイハエからハヴィは少し強くなりました

Cervelo Pシリーズは向かい風と横風を推進力に変えてくれます

スピコンやシヴからCerveloに回帰してくるトライアスリートが増えていると

耳にしましたがエアロ形状でも似て非なるモノなんでしょう

 

おかげで周りが苦戦する中、自分だけはボーナス区間になります

1秒でもエアロポジションをとった方が有利なので

緩い坂道もエアロポジションを維持

 

踏み過ぎないようにパワー値を注視しながら回していきます

今回3回目の出走なのに折り返しがなかなか来ない

ハヴィってこんなに遠かったっけ?そんな感じで苦しい時間が続きます

折り返してからも厄介なのは横風

60km/hオーバーで横風を喰らうとヒヤッとする

でも、ここはボーナス区間だから設定パワー値を超えないように踏んでいきました

 

カワイハエからクイーンKに戻ってきたら126km

足の裏がしびれて痛みを感じ始めるけど想定内の反応

わずかな下りでもスピードが上がったら足を止めて

足裏を浮かせたりサドルからケツを浮かしたり

座る位置をずらしたりハンドルの握りを変えたり

あらゆる手段をつかって痛みを分散させました

 

【T2 5:55】

バイクキャッチャーがいないので自分でバイクを運んでバイクラックにマウント

靴下履いてレースナンバーベルトを装着

ライトやソフトカップ芍薬甘草湯、ジップロックなどの小物は

薄いウェストバッグにまとめておくと素早くスタートできます

 

【ラン3:58:56 127位】

序盤は足慣らし

バイクの最後の30分の平均心拍数を維持するように走り出します

ここでもすぐにターゲットを超えるので抑えて走ることになります

痙攣はなく足は元気そのもの

最初の2kmは5分を切っていたので5分20-30秒に落として巡行

最初の折り返し(6km)パフォエフォエビーチが遠い

ここでも「こんなに遠かったっけ?」とボヤきが入る

日影がなくてアップダウンもあるので心拍数優先でペースを落とす


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ラニロードの上りで本日のハイライト

レジェンドのダニエラ・リフ(5勝)とヤン・フロデノ(3勝)が待つ

夢のエイドステーション!

ダニエラには気づかず普通に水を受け取って通り過ぎようとしたところ

ルミナの村山さんが「フロデノが居るよ」って声をかけてくれて正気を取り戻す

目の前にヤンがいる

思わず反射的に握手したけど言葉が出てこない

You are a legendって言葉が精いっぱい

せっかく握手しているんだから

Give me your power!とでも言えれば

どれだけ良かったか

とっさの一言は常に難しいものですわ

でも、本当に力が湧いてきてヤンのパワーを受け取っていたみたい

 

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クイーンKでは5分30くらいで刻んで

そこからエナジーラボまでの下りは足をまわすだけの蹴らない走り

パワーは復路の上りに残しておかなきゃね

 

奈落の底にあるエナジーラボの折り返し

ここで日没までの時間を計算

おそらくは34kmで日没になり36kmから真っ暗闇になるはず

Konaは野生環境を保護するためにクイーンKどころかエイドステーションすら

ライトが僅かしかない

ここは前回経験済みなので変光グラスとライトを準備しておいた

結局ライトが必要な真っ暗区間は36km~37kmのわずか1kmだけだったので

ラッキーでした

 

39kmを過ぎると周りがペースアップしてくるけど

自分のゴールは翌週の越後謙信きき酒マラソンだからイーブンペース

ゴール前の赤じゅうたんに入ったら周りを確認

抜いたり抜かれたりしないくらいの距離を開けて

花道に来てくれた左右の観客に蛇行しながらハイタッチ

最後はジャンピングゴールを決めてやりました

 

 

 

MCにもボランティアにもウケていたので良い思い出です



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サブ11を狙えるような状態じゃないし

誰かと競えるようなタマじゃない

その他大勢は楽しんだもん勝ち

スケールがでかい練習会にハワイまで来たって気持ちで臨んだKonaですが

楽しさと満足度なら過去イチのレースでした

 

なによりバイクとランは練習で繰り返した走りで完全にコントロールできたので

会心の走りができました

もう思い残すことはないのでKonaは卒業しても悔いはないです

youtu.be

 

昨日のworkout

ノートレ

 

本日から社会復帰

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